千原ジュニア:AIの“お笑い育成”の裏に「怖さ」 ケータイ大喜利難民救済にも意欲

NHKの番組「AI育成お笑いバトル 師匠×弟子」に師匠として参加する千原ジュニアさん
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NHKの番組「AI育成お笑いバトル 師匠×弟子」に師匠として参加する千原ジュニアさん

 お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニアさんがこのほど、10月にNHK・BSプレミアムで放送される番組「AI育成お笑いバトル 師匠×弟子」のロケ現場で取材に応じた。千原ジュニアさんに与えられた使命は、“師匠”となってAI(人工知能)のお笑い能力を育成するというもの。この日のロケで千原ジュニアさんの弟子AI「千原エンジニア」が誕生。育成の第一歩を踏み出した千原ジュニアさんは「何か楽しそうなことが始まったなっていう予感はしています」と言いつつ、「さっきまでこの世に存在していなかったヤツが、存在しているような気がして、面白くもあり、怖い時代になったなと実感する部分はありました」と明かした。

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 番組は、千原ジュニアさんのほか、お笑いコンビ「オアシズ」の大久保佳代子さん、「ロッチ」の中岡創一さん、モデルの“みちょぱ”こと池田美優さんの4人が弟子AIのお笑い能力を育成し、最終的にそれぞれの弟子AIが大喜利で対決し、「笑い」を競い合う……という内容だ。

 育成期間は約3カ月。弟子AIたちは自分の師匠の大喜利の回答やSNS上の発言などから、お笑いセンスを学んでいく。LINEの「大喜利人工知能公式アカウント」と連動し、育成には師匠の周囲の人間や一般のファンの参加が可能。千原ジュニアさんは「オレの周りに大喜利が得意な後輩芸人は一人もいない。芸人よりも、いま行き場をなくしている“ケータイオオギリーガー”、あの優秀な人たちを囲うのが一番早いんじゃないですかね」と、以前にレギュラーを務めていたNHKの番組「着信御礼!ケータイ大喜利」参加者たちの救済にも意欲を見せた。

 お笑い芸人たちの存在意義を問うような企画にもなるが、千原ジュニアさんは「怖さ」を感じつつ、「そこはやっぱりさすがに“言い方”とか“出し方”、声のトーンもあるから……」と対抗意識も。「弟子を取ることで、こっちも成長する部分はあると思う。『このワードはオレの中にはなかったな』『そういう切り口は持ってないな』とか。本来、師匠と弟子ってそういう部分もあって、弟子に言い聞かせているふうで、自分で反すうしているって聞くから、ボキャブラリーはオレの何億、何垓倍でしょうから、自分自身が成長できる部分はあると思います」と化学反応にも期待していた。

 「AI育成お笑いバトル 師匠×弟子」は、NHK・BSプレミアムで10月6日午後11時45分から放送。

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