コールドケース2:井上芳雄、成海璃子らがゲスト出演 飯豊まりえは“自称アイドル”役

「連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~」に出演する(上段左から)井上芳雄さん、北村有起哉さん、坂東龍汰さん、成海璃子さん、(下段左から)飯豊まりえさん、山田杏奈さん、早乙女太一さん
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「連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~」に出演する(上段左から)井上芳雄さん、北村有起哉さん、坂東龍汰さん、成海璃子さん、(下段左から)飯豊まりえさん、山田杏奈さん、早乙女太一さん

 女優の吉田羊さんが主演を務める今秋放送予定のWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~」に、井上芳雄さん、飯豊まりえさん、北村有起哉さん、山田杏奈さん、坂東龍汰さん、成海璃子さん、早乙女太一さんらがゲスト出演することが3日、明らかになった。第7~第9話の各話に出演する。

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 「連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~」は、未解決殺人事件(通称コールドケース)の真相を解明する捜査チームの活躍を描き、2003~10年に全7シーズンにわたって米CBSで放送されて世界的に大ヒットしたドラマ「コールドケース」を日本版オリジナル設定でドラマ化。日本版は神奈川県警捜査1課の活躍を描き、16年にシーズン1を放送した。

 続編となる今シーズンも、チームを引っぱる刑事の石川百合を吉田さん、百合を支える年下の相棒・高木信次郎を永山絢斗さんが演じ、滝藤賢一さん、光石研さん、三浦友和さんらも引き続き出演。第1~第6話のゲストとして、橋爪功さん、吉村界人さん、宮藤官九郎さん、萩原聖人さん、矢田亜希子さん、若葉竜也さん、佐藤浩市さん、田中圭さん、吉岡秀隆さん、平岩紙さん、奥田瑛二さんらが出演する。

 第7話のサブタイトルは「光と影」で、08年、とある小劇団で初舞台の本番直前に、役者を夢見る青年・神林イサムが劇場の外で殺されてしまう……というストーリー。神林を井上さんが演じるほか、神林に恋心を抱く自称アイドル・田山芳美役で飯豊さんが、劇団で演出を手がける偏屈な男・新屋拓真役で北村さんが出演。蓬莱竜太さんが脚本を手がける。

 第8話のサブタイトルは「17歳の母」。“ルーズソックス”“ガングロ”などのブームを巻き起こした女子高生“コギャル”全盛期の1996年を舞台に、女子高生の妊娠と出産、そしてその赤ん坊を取り巻く物語を描く。17歳での妊娠・出産に大きく戸惑う女子高生・皆本美姫を山田さんが、ひき逃げ事故で命を落とす赤ん坊の父親とされる男子高生・杉田武史を坂東さんが演じる。山田さんは劇中で、ルーズソックスとミニスカートに身を包んだ、当時の“コギャルスタイル“にも挑戦している。

 第9話のサブタイトルは「シベリアの涙」で、54年を舞台に、謎の死を遂げた女性新聞記者とシベリアからの帰還兵との恋の物語を描く。超一流の女性記者として第一線で活躍するも、謎の溺死体で見つかる藤沢智世役で成海さんが、そんな彼女と一目で恋に落ちるシベリアからの帰還兵・土岐田隆三役で早乙女太一さんが出演する。第9話ではアメリカから取り寄せた白黒フィルムを使用し、54年の世界観を再現する。

 ◇井上芳雄さんのコメント

 今回演じさせていただいたのは、俳優を目指して劇団のオーディションを受ける青年の役だったのですが、よく知っている世界ではありますが、俳優役を演じるのは初めてでしたので、自分を振り返る思いで挑みました。また、実際に舞台セットでの撮影や、稽古(けいこ)場でのシーンもあり、追体験をしているような感覚で演じました。蓬莱さんの脚本で演じられたことはうれしかったですし、共演者の方も皆さんすてきな方で、いい時間を過ごさせていただきました。

 ◇飯豊まりえさんのコメント

 今回、演じさせていただいた田山という役は、警察の取り調べを受けたり、キャラクターも今まで挑戦したことのない役柄だったので新鮮でした。また、役者に憧れて芸能界を夢見ているといったところは自分と同じでしたので、不思議な感覚で演じました。演劇界のもめ事、男女のいざこざなど、すごくリアルに描かれていますのできっと面白い回になると思います。

 ◇北村有起哉さんのコメント

 新屋は舞台の演出家ということで、自分も舞台出身ですので、自然と演出家としての役が、自分の体験談や記憶から紡ぎ出せたところがありました。いろいろな演出家にお世話になったので、あらゆる人を想像しながらそれをパズルのようにつなげて演じました。コールドケースという作品は、全体を通して、文字通りある種の冷たい世界観があり、そこが魅力なのですが、そこに違った色も足せたらいいなと思い演じました。

 ◇山田杏奈さんのコメント

 吉田羊さんなど、出演されている皆様が尊敬する先輩ばかりでしたので、作品に参加させていただくことができてうれしかったです。17歳で母親になる役ということで、最初は自分にできるか不安でした。でも、不安なのは、演じる役の美姫も同じだと思いますし、私も17歳なので、子供と大人の間にいる葛藤やもどかしさなど共通するところがあり、リアルなその年代の感性を大事にしてやらせていただきました。

 ◇坂東龍汰さんのコメント

 シーズン1を見て、大好きな作品でしたので、撮影前から楽しみでドキドキしていました。さらに、こういう大きな役をやらせていただくのは初めてでしたので感謝の毎日でした。自分が演じる杉田武史は1990年代の高校生で彼女を妊娠させてしまいます。その立場に自分がなっていたらと考えて演じるとともに、そのような中でも、いろいろと決断を下していく武史の強い意志に胸を打たれました。

 ◇成海璃子さんのコメント

 素晴らしい脚本で、相手役の早乙女さんも本当にぴったりの役柄で、今回、初めての共演でしたが、ご一緒できて良かったです。また、モノクロフィルムでの撮影もなかなかないことですので貴重な経験でした。今回、演じる藤沢智世は1954年という時代に記者として力強く生きた女性です。実際、過去の時代というのはイメージすることしかできませんが、智世がすてきに見えるようにといつも意識して演じていました。

 ◇早乙女太一さんのコメント

 今回、舞台は60年以上前で、演じた土岐田隆三は、シベリアからの帰還兵ということで、想像できない部分が大きく、不安でしたので事前にいろいろと調べて撮影に臨みました。シベリアの収容所での生活を経験した土岐田の抱える苦しみは計り知れないと思います。シベリア抑留のことを今までそんなに知らなかったので、いろいろと調べて、こういう形で、自分が演じられて、本当に良かったと思っています。

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