山田孝之:俳優業に危機感「変な仕事ばかりしていて…」 プロデューサーとして参加

映画「デイアンドナイト」の完成報告会見に参加した山田孝之さん
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映画「デイアンドナイト」の完成報告会見に参加した山田孝之さん

 俳優の山田孝之さんが5日、東京都内で行われた映画「デイアンドナイト」(藤井道人監督、2019年1月26日公開)の完成報告会見に参加。今作でプロデューサーを務めた山田さんは「最近、変な仕事ばかりしていて、俳優として危機的状況に陥り、自ら映画を作れば存続できるんじゃないかなと思い、阿部(進之介)ちゃんと藤井くんが企画を練っている中、なんとか入り込みました。ただキャスティングされず、プロデューサーとしてしがみついてこの場にいます」とジョークを交えて語り、周囲を沸かせていた。

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 会見には、企画を担当し、主演を務める阿部さんのほか、安藤政信さん、清原果耶さん、藤井監督も参加。安藤さんは「そのときちょうど、映画やドラマが立て込んでいて、挑戦的な1年だったんですよ。『コード・ブルー』から始まって、『きらきら眼鏡』『STILL LIFE OF MEMORIES(スティルライフオブメモリーズ)』。『コード・ブルー』は出していただいてありがたくて、あれでまた全国区に返り咲いた、『生きていた』っていう生存確認になって感謝しているんですけど、もっとやれたという思いを持って、(ロケ地の)秋田に向かいました」と語った。

 今作は「悪と正義」をテーマに、山田さんと阿部さん、藤井監督が4年間かけて脚本を練ったという。山田さんは「若いチームで粗削りな部分もたくさんありますけど、素晴らしいキャスト、スタッフ、皆さんの力で残る映画になったと思っていて、皆さんに感謝です。あと、『コード・ブルー』に感謝」と話して周囲を笑わせた。阿部さんは「『善と悪はどこからやってくるのか』というテーマを投げかけています。この映画をきっかけに、多くの人に考えていただいて、感じていただいて、話し合ってくれるとうれしいです」と呼びかけていた。

 映画は、父(渡辺裕之さん)が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部さん)が主人公。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた崩壊寸前だった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤さん)が手を差し伸べる。孤児を父親同然で養うかたわら、「子供たちを生かすためなら犯罪をもいとわない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に明石は魅せられていく。そんな明石を児童養護施設で暮らす少女・奈々(清原さん)は案じていたが、明石は次第に復讐(ふくしゅう)心に駆られ、善悪の境を見失っていく……というストーリー。

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