女優の前田敦子さんが主演し、黒沢清監督がメガホンをとる日本とウズベキスタンの共同製作映画「旅のおわり世界のはじまり」(2019年初夏公開)に俳優の加瀬亮さん、染谷将太さん、柄本時生さん、ウズベキスタン人俳優のアディズ・ラジャボフさんらが出演することが29日、明らかになった。オールキャストとともに、ティザーポスターと超特報も公開された。
ウナギノボリ
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ポスターには、前田さんと加瀬さん、染谷さん、柄本さん、ラジャボフさんの姿に「遠い空の下、“新しい自分”に出会う。」というキャッチコピーが添えられている。
映画は、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、日本人が建設に関わったナボイ劇場の完成70周年を記念して製作される。黒沢監督が脚本も担当し、全編オールロケで撮影される。テレビ番組のリポーターとして美しい国“ウズベキスタン”を訪れた葉子(前田さん)は、この国にいる“伝説の怪魚”を探すため、 番組クルーとさまざまな地を巡る。ある日の収録後、葉子は一人で見知らぬ街をさまよううち、導かれるように路地裏につながれたヤギと巡り合う……というストーリー。
加瀬さん、染谷さん、柄本さんは、葉子と行動を共にする番組クルーの役で出演する。加瀬さんはカメラマンの岩尾、染谷さんはディレクターの吉岡、柄本さんはADの佐々木を演じる。またラジャボフさんは現地コーディネーターのテムル役で出演する。
超特報には前田さんがショートパンツ姿で街をさまよう場面や、全力疾走しながら「約束が違うじゃないですか!」と叫ぶシーンのほか、加瀬さん、染谷さん、柄本さんらが黒沢監督から指示を受ける様子などが映し出されている。
◇前田敦子さんのコメント
空港に着いた瞬間から、黒沢監督の演出が始まっているんじゃないか?と4人で話していました。そのぐらい、まったく未知の国だったので、行動するときも一緒に固まって動いたり、オフの日もみんなでご飯に行ったり、いろんな場所へ行きました。(4人とも)生きてきた年数が少しずつ違いますが、みんなで“初めて”をたくさん経験できたので、絆になりました。私にとっては最高の環境でした。
言葉も分からない異国の地でたくさんのハプニングに見舞われました。そのたびに飄々(ひょうひょう)と見えながらもどんな時もあきらめない 監督や共演者たちに大きな刺激をもらいました。想像もしていなかった新鮮な脚本。共演者はクセ者ぞろい。
しかもウズベキスタンロケ。面白くないはずがありません。再び黒沢組に参加できてとてもうれしかったです。
黒沢組にまた参加させていただき、ニヤニヤが止まりませんでした。ウズベキスタンという国に飛び込みますと、自然と我々が異物になっておりました。文化の違う我々が異物となり、撮影隊という景色が異物となり、そんなマジックを黒沢監督に見せられているような感覚でした。すてきな世界を楽しみにしていてください。
以前から黒沢監督のファンだったので、黒沢組を体験できるのは本当に貴重で、まさに“映画”という感じの現場で夢のような時間を過ごさせてもらいました。日本の共演者の皆さんは、もともと知り合いだったので、とても楽しくお仕事をさせていただきました。ただ楽しいだけじゃなく、締まるときは締まる感じでした。
映画撮影のプロセスはいつも魔法です。素晴らしい作品を作るために、たくさんの方が働くのです。今回、日本映画を代表する“映画に魅了された”方々と共に仕事をする機会は、私にとって“まさに魔法のような時間”で、とても豊かな経験となりました。
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