昨年放送された特撮ドラマ「仮面ライダービルド」で、主人公の天才物理学者・桐生戦兎(仮面ライダービルド)役を務めた俳優の犬飼貴丈さんが、広瀬すずさん主演で4月にスタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」に出演することが先日発表された。朝ドラは近年、「仮面ライダー」出身の俳優の活躍が目立つが、中でも犬飼さんと同じ“主人公ライダー”の福士蒼汰さん、竹内涼真さんが、それぞれ「あまちゃん」(2013年)、「ひよっこ」(17年)といった朝ドラに出演し、大きく知名度を上げた。その“系譜”に名を連ねそうな犬飼さんの魅力とは……。
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犬飼さんは1994年6月13日生まれ、徳島県出身の24歳。12年に「第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、14年に俳優デビュー。17年に「仮面ライダービルド」で主演を務めるまで数々のドラマに出演し、その中には、映画「銀魂」の福田雄一監督が演出を手掛けた連続ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系、17年)のような作品もあった。
いきなり新人が抜てきされることもある「仮面ライダー」にあって、ある意味“実績十分”だった犬飼さんは、「仮面ライダービルド」においても安定した演技を披露。18年10月からは連続ドラマ「獣になれない私たち(けもなれ)」(日本テレビ系)にレギュラー出演し、新垣結衣さん扮(ふん)する主人公の一人、深海晶の後輩のダメ社員として、それまでの「正義のヒーロー」とは全く異なる顔を視聴者に見せていた。
犬飼さんの俳優としての魅力を簡単に言い表すと、イケメン枠には収まらない演技の幅と親しみやすい笑顔。「けもなれ」でキャスティングした松本京子プロデューサーも、犬飼さんの演技の幅を評価する一人で、「いわゆるイケメン枠みたいなところに犬飼さんを押し込めたくなかったんです」と起用理由を明かしている。
犬飼さん本人も当時のインタビューで「良くも悪くも仮面ライダー俳優って必ず言われます。かねがね、そのイメージで終わらせないように変化は必要だと思っていたので、こういう形でチャンスをいただきうれしかった」とダメ社員役を歓迎し、「次は子供たちから嫌われてしまうような悪役に挑戦してみたい」と演技への強い意欲をのぞかせていた。
そんな犬飼さんにとって「なつぞら」は初の朝ドラ。作品の時代設定や世界観こそ大きく異なるが、「仮面ライダービルド」で1年間にわたって役と向き合った経験は、朝ドラのような長期の撮影にも大いに役立つだろう。
犬飼さんが今作で演じるのは、吉沢亮さん扮(ふん)する青年画家・山田天陽の兄の陽平。陽平自身も絵画の才能に恵まれ、貧しい農家の長男でありながらも奨学金を得て芸術大学で学ぶ。兄を探しに東京に出てきたなつに「漫画映画」の世界を紹介する……という役どころ。物語のキーパーソンになりそうな予感も。
また、天陽役の吉沢さんも11~12年に放送された「仮面ライダーフォーゼ」では、朔田流星(仮面ライダーメテオ)を演じており、“仮面ライダー兄弟”の実現にファンは喜んでいる。
「東京編から出演させていただくのですが、ひたむきに前を向いて生きて、たまに立ち止まる広瀬すずさん演じるなっちゃんの背中を押してあげられるような、そんな陽平を演じられればなと思います」と話していた犬飼さん。初の朝ドラで、どんな新たな顔を見せてくれるのか、今から注目だ。
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