名探偵コナン
#1189「W・アリバイ」
1月17日(土)放送分
マンガ配信サイト「COMICメテオ」で連載中のユキヲさんのマンガが原作のテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の第2期が制作されることになった。同作は、テレビアニメ第1期のブルーレイディスク(BD)、DVDの上下巻が2000枚以上売れたら、第2期を制作することが発表されており、目標を達成した。BDは1枚2万520円の高額商品だ。近年はアニメのBDなどパッケージが売れない……という声もある。「邪神ちゃん」もパッケージの初動が好調だったわけではないが、一人で10枚以上購入する熱心なファンの支えもあり、逆転劇が起こり、第2期が制作されることになった。アニプレックスのスーパーバイザー、KADOKAWAアニメ事業部の戦略アドバイザーなどを務め、同作の製作総指揮を担当する夏目公一朗さんは「コアなファンの方の存在が大きい」と話す。「邪神ちゃん」の逆転劇に迫った。
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「邪神ちゃんドロップキック」は、悪魔の邪神ちゃんがある日突然、人間界に召喚されてしまい、東京・神保町のボロアパートに暮らす女子大生・花園ゆりねと同居する……というストーリー。2012年4月から「COMIC メテオ」で連載中。テレビアニメ第1期が18年7~9月に放送され、同年10月の段階でBD、DVDが上下巻合わせて約800枚の予約が集まっていたといい、公式ツイッターで、2000枚以上売れたら、第2期を制作することが発表されたことも話題になっていた。今年1月に入ると、上巻の初回限定版1000枚が売り切れ、下巻が約800枚売れるなど目標に近づき、1月20日についに2000枚を突破した。
近年、アニメファンはBDなどパッケージの購入に慎重になっており、大ヒット作を除き、かつてのように売れるわけではないという声もある。「邪神ちゃん」もパッケージの初動が決して好調だったわけでもない。しかし、夏目さんをはじめスタッフには「まだまだいけるのでは?」と考えていた。SNSでの反響も大きく、イベントが盛り上がるなど熱いファンの存在を認識していたからだ。熱いファンがいる作品を「このままで終わらせたくない!」という思いもあり、ツイッターで第2期に向けて売り上げ目標を発表するなどの異例のプロモーションを展開した。
夏目さんは「どちらかといえば、コアなファンに向けた作品かもしれない。ただ、キャラクターも魅力的で、イベントを開催すれば小さな会場でも熱気を感じた」と確信があった。イベントを何度も開催したり、ツイッターで“ネタ”を投下していくことで、ファンとスタッフに一体感が生まれ、目標を達成することができた。
20日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催されたイベント「ザ・ファイナル~すごいサバト2019」は、計48席の5万円の「ATM席(愛してるよみんな席)」のチケットが、約20倍の倍率になるなど争奪戦になった。関係者によると、コアな「邪神ちゃん」ファンは1000人程度だという。1000人ファンがいれば、パッケージが何万枚も売れなくても、作品を存続できるという一つのビジネスモデルを提示できたのかもしれない。
コアなファンが多く生まれた「邪神ちゃん」だからこそ実現したビジネスモデルであって、すべての作品で同じ方法論が成功するとは限らない。夏目さんが「イベント、SNSなど本当に手間がかかります」と説明するように、スタッフの熱意、丁寧な施策もなければ、実現できない。手間はかかるが、夏目さんは「まだまだ終わりたくない。ファンと一緒に年を重ねていきたい」とも話しており、これからも作品は続いていきそうだ。
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