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光石研:バイプレイヤーズ仲間の活躍「刺激に」 60代への思いも語る

テレビ
ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」に主演する俳優の光石研さん

 ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」(テレビ東京、木曜深夜1時)で、ちょっぴり“痛い”が、愛らしいおじさん・渋井直人を演じているのは、俳優の光石研さん(57)だ。共演女優の黒木華さんは、渋井の印象を「いとおしい」と語っているほか、SNSでは「つい応援したくなる絶妙に可愛い光石さん」といった声が上がっている。俳優生活約40年で初の連ドラ単独主演の光石さんに、近年のおじさんブームの感想や、これまでの役者生活、60代への思いについて聞いた。

 ドラマの原作は、「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」などを手がけた渋谷直角さんの最新作で、「otona MUSE(オトナミューズ)」(宝島社)で連載中の同名マンガ。52歳独身のデザイナー、渋井直人(光石さん)は、休日にはおしゃれな格好で街に繰り出し、レコード屋やカフェを訪れるなどして自由を満喫。女性からも受けが良く、こだわりのものに彩られスマートに生きている……ように見えるが、次々に現れるヒロインたちに玉砕し、さえない場面も数多い。そんな渋井が織りなす、ちょっぴり切ない悠々自適な日常の物語だ。

 ◇「おじさん=可愛い」は「わからない」

 俳優生活約40年で、初の連ドラ単独主演が決まった時のことについて「本当にうれしかったです。ありがたいと思いました」と笑顔を見せた光石さん。一方で、「ただ、喜んだ後に、本当に僕で大丈夫かと。平成最後に、テレ東も遊んだのかなって思いました」とユーモアたっぷりに話す。

 テレビ東京といえば、光石さんをはじめ、遠藤憲一さん、大杉漣さん、田口トモロヲさん、寺島進さん、松重豊さんが出演した「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」(2017年)、「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(18年)を放送。劇中では、光石さんらがワチャワチャしている様子も描かれ、SNSでは「可愛い」「愛らしい」などの反響があった。

 今クールでは、おじさん俳優がメインどころで登場する作品が多数放送され、近年の、おじさんを「可愛い」と思うブームについて、光石さんは「いやあ、僕はその感覚は全くわからないです。おじさんですけど、その真っただ中にいるんですけど……」と率直な思いを告白する。

 「バイプレイヤーズ」撮影当時からそう思っていたといい、「僕らは『意味がわからない』と言っていましたよね(笑い)。『いい大人が悪ふざけして』って(視聴者に)言われると思っていたら、『可愛い』って言われているよって聞いて。みんなでキョトンとしていましたね」と懐かしそうに振り返る。

 ◇30歳の時、緒形拳から「今辛抱だぞ」

 光石さんは、友人に誘われ「気軽に参加した」という映画「博多っ子純情」(曽根中生監督、1978年公開)オーディションで、主役に抜てきされ、役者デビューを果たした。「本当にこの一回がなかったらこの世界に入っていないので、すごいものだなって思って、人の人生なんてね」としみじみ。

 「役者が楽しいというよりも、撮影現場が楽しかった」という光石さんは、これまでさまざまなドラマ、映画に出演するバイプレーヤーとして活躍してきた。仕事が少なかった20代、30代の頃は「つらかった」というが、役者をやめたいと思ったことは「一度もなかった」と明かす。

 30~31歳ぐらいの時に、事務所の先輩・緒形拳さん(故人)から言葉をもらった。「緒方さんが『光石、今辛抱だぞ』っておっしゃったんです。緒方さんが、何を知ってそういうことをおっしゃったのかわからないのですけど、うれしかったです。やっぱり。味方でいてくれるというか、見てくださっているんだなと思いました」と振り返る。

 その後、30代半ばで「仕事が入った時」が転機となったといい、「岩井俊二さん、青山真治さんとかが撮るようになって。そういうところに呼んでもらったのが転機になった。そこから徐々にお仕事できるようになって」と振り返る。

 ◇60代に向けて

 もうすぐ60代を迎える光石さんに今後について聞いてみると、「年を重ねていくにつれ、どんどん背負っていた鎧(よろい)みたいなものを取っていく感じなんでね」と心境を告白。「よりこうニュートラルにね、身の丈に合った俳優さんになっていければ。今は、あまり無理しないでと思っています」と話す。

 バイプレイヤーズ仲間の活躍は「刺激になるし、うれしい」といい、「共にこの世代を盛り上げていければと思います」と力を込めた。

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