グッドワイフ:“弁護士もの”が流行する理由 「日曜劇場」と相性良し? 

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連続ドラマ「グッドワイフ」第6話の場面写真=TBS提供

 1月期のドラマは、「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジテレビ系)、「イノセンス 冤罪(えんざい)弁護士」(日本テレビ系)と、いわゆる“弁護士もの”が多い。TBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠で放送中のドラマ「グッドワイフ」も、原作はリドリー・スコット監督が制作総指揮を務めた米国の“弁護士もの”の連続ドラマ「The Good Wife」だ。同ドラマを手がける東仲恵吾プロデューサーは、同じ日曜劇場枠で人気となった「99.9-刑事専門弁護士-」を手がけるなど“弁護士もの”は得意分野だ。昨今の弁護士ものブームについて、東仲恵吾プロデューサーに話を聞いた。

 ◇刑事ドラマのブームが弁護士ものに舞台変更 「一話完結」の展開が共通点

 女優の常盤貴子さん主演の「グッドワイフ」は、出産を機に弁護士を辞めた蓮見杏子(常盤さん)が、唐沢寿明さん演じる東京地検特捜部長の夫・壮一郎が汚職容疑で逮捕され、女性スキャンダルまで明るみになったことをきっかけに、16年ぶりに弁護士に復帰するというストーリー。

 弁護士ものブームといえる現状について、東仲プロデューサーは「今回はそもそも弁護士ものを作ろうとしてこの原作にたどり着いたのではないし、評論家でもないですが(笑い)」と前置きしつつ、以前、刑事ドラマに人気が集中した時期を踏まえて「刑事ものも、弁護士ものも、一話の中で事件が終わる。一話完結の事件ものは、見やすいと思うところがある」と説明する。数が多くなった刑事ドラマのブームが「弁護士ものに舞台を移したのでは」と予想し、この2種類のドラマの共通点は「一話の中で、事件が解決するところ。爽快感がありますよね」と語る。

 ◇弁護士ものの良さとは? 日曜劇場との相性は…

 刑事ドラマと違い「弁護士ものだと、一話完結で話が完全に終わってしまうのは、少し物足りなく感じます」という東仲プロデューサー。その点、同ドラマで主軸として描こうと思っていたのは、一話で終わる事件の部分ではなく、常盤さん演じる杏子が毎話ごとに「逆境に立ち向かう」の姿だ。同ドラマは「弁護士ものというよりは、魅力的な登場人物がいて、その人たちが事件に関わりつつも、少しずつ人間関係が動いていく」といい、弁護士ものという形は「縦軸(の人間ドラマ)が際立つ。事件の中身を見ていても面白いし、縦軸のストーリーも面白く描ける」と語った。

 また、常盤さんの演じる杏子は「何でもできるスーパーヒーローではなく、共感できる主人公、というところが一番大事」だという。共感の点でも、同ドラマで主人公が取り扱う事件も、視聴者から縁遠いものではなく、表現の自由(第1話)、過重労働(第2話)など「いつ、誰が巻き込まれてもおかしくない」 内容にできているのも、刑事ドラマにはない弁護士ものの良さだ。

 海外の人気連続ドラマが原作ながら、事前の調査では「視聴者は『The Good Wife』を知らない人が多い。マーケティング調査でも8割が『原作を見たことがない』という結果だった」という。「米国の原作の責任者には『日本版にローカライズしてもらって構わない』と言われた」ということで、描きたい縦軸のストーリーを引き立たせるように、ドラマの横軸(弁護士ものとしての一話完結の事件)のストーリーを、原作の全シリーズの中から選んでドラマ化しているという。「(日本版の)第1話で取り上げた事件も、原作の第1話の事件を使用していない。そういう意味では自由にやらせてもらっています」と原作の懐の深さに感謝した。

 ◇日曜劇場で描きたいのは…

 「99.9」に続き、日曜劇場の作品を手がける東仲プロデューサーに、同枠のイメージを聞くと「日曜日って、次の日が仕事、休みが終わって明日から忙しい、という鬱蒼(うっそう)としたイメージなんです。だから、前向きな気持ちになれる“王道”のドラマが放送されるのが、日曜劇場だと思います」と笑顔で語る。「前クールの(10月期に放送された)『下町ロケット』を見ると、『明日も頑張るか』と思えるように、『グッドワイフ』も明日への活力になる作品にしたい」と目指す方向性を明かした。

 17日放送の第6話は、杏子ら神山多田法律事務所が賠償金15億円を見込める健康被害に対する集団訴訟の案件を取り扱う一方、壮一郎の汚職疑惑事件の真相、さらに杏子と壮一郎、杏子と同期の弁護士、小泉孝太郎さん演じる多田の、気になる縦軸のストーリー、三角関係にも進展がありそうだ。

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