土屋太鳳:セクゾ中島健人の“愛人”に SPドラマ「砂の器」出演で「役が空から舞い降りてきたよう…」

28日に放送される特別ドラマ「フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』」に出演する土屋太鳳さん(C)フジテレビ
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28日に放送される特別ドラマ「フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』」に出演する土屋太鳳さん(C)フジテレビ

 女優の土屋太鳳さんが、東山紀之さんが主演するフジテレビの開局60周年スペシャルドラマ「砂の器」に出演することが2日、分かった。土屋さんは、「Sexy Zone」の中島健人さん扮(ふん)する天才作曲家・和賀英良の愛人・成瀬梨絵子を演じる。土屋さんと中島さんがドラマで共演するのは初めて。和賀は大物大臣の令嬢と婚約しているが、心は梨絵子に。梨絵子は殺人を犯した直後の和賀が自身のアパートに身を寄せ、頼ってくれることに喜びを感じるが、脱ぎ捨てた血の付いたシャツを見つけてしまう……という設定。

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 スペシャルドラマは松本清張原作。2018年ハロウィーン当日の東京・渋谷で、撲殺死体が発見され、捜査1課の刑事・今西栄太郎(東山さん)が独自捜査に乗り出す。作曲家の和賀英良(中島さん)は、完璧な殺害の後で、協奏曲「宿命」の作曲に没頭していたが、父・本浦千代吉(柄本明さん)との秘密を暴かれそうになり……というストーリー。28日午後7時57分から放送。

 ◇土屋太鳳さんのコメント

 --今回「砂の器」の梨絵子役のオファーを聞いたときの率直な感想は?

 「砂の器」という、あまりにも大きな存在の作品名が聞こえた瞬間、まず驚きました。家の本棚に祖父の代からある文庫本を改めて読み、松本清張先生の世界に改めて衝撃を受け、その直後に台本を読ませていただいたのですが、現代ならではの思い切ったアレンジが試されていることに、さらに驚きました。とても難しい挑戦になると思いましたが、その危惧とは裏腹に台本を読む手は止まらず、梨絵子という役にも意外なほど違和感を感じなかったんです。空から降ってきた雪を見つけた時みたいに、まるで梨絵子という役が空から舞い降りてきたようで、責任やプレッシャーも強く感じますが、それよりも、梨絵子を早く温めたい気持ちになりました。

 --梨絵子という役をどうとらえ、どのように取り組まれていきますか?

 成瀬梨絵子という役は、同じ名前や近い設定を持つ人物は原作や過去の映像作品にも登場するのですが、今回は「ある要素」が強調されていることもあって、今回ならではの解釈が必要なのかなと感じています。まずは梨絵子の過去に寄り添うところから取り組んでいこうと思っています。

 --いわゆる“愛人”という役を演じるのは初と伺いました。今までの土屋さんのイメージや演じてこられた役のイメージとは違う部分も大きいかと思いますが、いかがですか?

 以前ある作品で親子二役を演じた時に、道ならぬ恋で娘を授かった場面を母親の立場で演じたことはあります。でも恋愛の過程を演じるのは初めてですし、どういう立場で人を愛するかということは自由だからこそ難しくて、人物設定だけを伺った時は、確かに想像しにくい役どころでした。でも梨絵子は途中まで、自分が和賀さんにとってどんな存在なのか、あまり意識していないような気がします。それよりも、切なさや哀しさや寂しさも含めて、目の前の和賀さんとの時間を真っすぐに選び続けている気がしていて、「愛人」という言葉の響きとは逆の、愚かなくらい純粋な部分をどう表現するかが、鍵なのかなと感じてます。そしてその鍵を基に、そこからの変化を探っていこうと思います。

 --中島健人さんとのドラマでの共演は初めてですか?

 中島健人さんは同世代の役者さんの中でも、希有(けう)な存在の方だと思います。エンターテイナーとして数えきれない人たちの心をつかみながら、役者さんとしても青春をテーマにした作品を牽引(けんいん)してこられて、しかも、バラエティーでもキャリアを積んでいらっしゃいます。でも、キラキラしたものを背負い続けるには、大きな覚悟や重いリスクも同時に背負ってこられたと思いますし、見る人たちを裏切らない努力や求められるものに応える工夫など、本当にあらゆることに取り組んでいらっしゃるので、そのキャリアが結集して、まさに今、和賀英良という魂となってあふれ出ているのだと思います。その姿を目の前で拝見できることは本当に光栄ですし、女優として全力でぶつかりたいです。どのシーンをというのは特になく、一瞬一瞬を丁寧に積み重ねて、その結果、見てくださる方々の心に何かを残せたらと願っています。

 --視聴者にメッセージをお願いします。

 人が人を裁くこと、ゆるすこと、愛することを見つめる作品になることと思いますし、現代という時代への問題提起も含まれていて、嵐の中に入っていくような畏れも感じておりますが、錚々(そうそう)たるキャストの方々が紡いでいらっしゃる現場の空気、そしてその現場を守るスタッフさん方のアドバイスに、まずは全力で食いついていこうと思っております。ぜひ見守りつつ、オンエアを待っていてください。よろしくお願いいたします。

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