桐山漣:古田新太に振り回される“70点”の副担任が話題に

連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」に出演する桐山漣さん
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連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」に出演する桐山漣さん

 俳優の古田新太さん主演の連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?(俺スカ)」(日本テレビ系、毎週土曜午後10時)で、原田のぶお(古田さん)のクラス2年3組の副担任の田中みちるを演じ、注目を集める桐山漣さん。田中は、自由奔放で奇想天外な原田に毎日振り回され、何をしても損な役回り。ダメ教師ではないが、優秀とも言い難い「“70点ぐらいの先生”を意識して演じている」と話す。担任の原田を演じる古田さんと、一番近い距離で共演する桐山さんに、役作りや撮影の裏側などを聞いた。

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 ◇田中は「頼れない」教師

 桐山さん演じる田中は、松下奈緒さんや白石麻衣さんらが演じる教師陣の中でも、古田さんとの共演シーンがずば抜けて多く、「こんなに出番があると思っていなくて、台本を見てびっくりしました。古田さんとご一緒できるのは役者として、個人として、古田さんの演技をじかに見られて、楽しいです」と笑顔を見せる。

 古田さんはアドリブを多用することでも知られるが、「笑いをこらえるのに必死で、困っていますね(笑い)。何度もリハーサルを重ねると、古田さんも遊びを入れてくるので(笑い)。ユーモアがあって、一緒にお芝居をしていて楽しいです」と笑っていた。

 田中は優秀な教師ではないものの、生徒からも一定の信頼を得ているように見えるが、桐山さんは、「田中は頼れないですよ。自分だったら『こういう先生を頼れない』というのを、体現しているつもりです」ときっぱり。70点の先生を演じる上で「難しいところは、バランス。ダメすぎると先生に見えないし、できすぎると100点の先生になってしまうので、何事もそつなくこなすような演技しています」と話す。

 「70点は、田中のマインド。当たり障りなく、深入りして自分が困ることはない。かと言って、生徒からは嫌われずに、物事を丸く収めたい。無難な道を歩きたい人だと思っています」と説明し、「原田先生が来たことによって、振り回されるさまが、視聴者目線に近い役ですね。原田先生に振り回されつつ、田中も先生として成長していきたいと思っています」と語る。

 ◇「仮面ライダーW」の反響に「うれしい」

 桐山さんは、2009~10年放送の特撮ドラマ「仮面ライダーW」で主人公の一人、左翔太郎を演じて、一躍有名になった。「俺スカ」には、今年2月まで放送された特撮ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系)で夜野魁利(ルパンレッド)を演じた、伊藤あさひさんも出演しており、2人のヒーローの共演が、特撮ファンで話題になっている。反響について桐山さんに伝えると、「(仮面ライダーWを演じていたのが)10年前のことなのに、うれしいですね」と笑顔を見せる。

 伊藤さん演じる安岡一道は、原田家に入り浸っている官庁に勤務するエリートという役。学園には赴かないため、今のところ桐山さんとの共演シーンは実現していないが、「田中が原田先生の家にお邪魔することがあれば、共演は可能ですよね」と笑顔を見せていた。

 ◇「僕は原田先生が好き」

 これまで、原田に振り回されてばかりの田中だが、「ストレスを抱えていると思いますよ」と予想し、「1話で胃薬を飲むシーンがあったんですけど、今後は増えていくと思います(笑い)」と冗談を飛ばす。

 また、「自分でもどうなっていくのか興味があるんですけど、田中は佐川先生(大西礼芳さん)のことを好きで、庄司先生(大倉孝二さん)も佐川先生が好きなので、三角関係をもうちょっと描いてほしいな。あれだけでは、終わりたくないですね(笑い)」と希望していた。

 ドラマの見どころを聞くと、「原田先生の違う観点から見た教育論や道理など、僕は原田先生が好きです。初めは違和感あるけど、言っていることは正しいことが多いと思っています。『ザ・学園ドラマ』ではないところが、このドラマと出合えて良かったと思うところ。原田先生独特の観点が、見ている人に驚きを与えて、笑いとしてお茶の間に届いたらいいなと思っています」と話していた。

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