女優の小松菜奈さんと門脇麦さんダブル主演の映画「さよならくちびる」(塩田明彦監督)が、31日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。解散を決めたインディーズの人気女性ギターデュオと、成田凌さん演じる付き人の最後のツアーでの出来事を描く。門脇さんの涼やかな歌声と、小松さんの落ち着いたアルトの歌声の柔らかなハーモニーが心にしみる。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
インディーズで人気を集めていた女性ギターデュオ「ハルレオ」のハル(門脇さん)とレオ(小松さん)、そして付き人のシマ(成田さん)の関係は、結成以来それなりにうまくいっていた。ところがある事をきっかけにぎくしゃくし始め、それぞれの道を行くために解散を決意。3人を乗せた車は最後のツアーに出発する……というストーリー。
主題歌をシンガー・ソングライターの秦基博さん、挿入歌2曲をシンガー・ソングライターのあいみょんさんが作詞・作曲した。小松さんと門脇さんは、数カ月のレッスンを経て、それら3曲のギター演奏と歌唱にチャレンジした。
解散ツアーという現在進行形の物語に、ハルとレオの出会いの経緯やシマとの関係が回想シーンとして挿入される。物語が進むにつれ、きれいな三角形だった3人の関係が少しずついびつになり、それと共に、ハルとレオの胸のうちにも虚しさや焦燥感、かなえられない思いへの切なさが募っていく。その過程が丁寧に紡がれていく。
解散という選択を、何かが、誰かが止めてくれるに違いない。そう思いながらずるずると引き返せないでいるハルとレオに共感。同時に、青春のきらめきに胸を突かれた。
一見だらしないが、ハルレオのことはしっかり考えているシマを成田さんが好演。かなえられない愛を胸にたたえ、歌でその思いを昇華させようとするハルを門脇さんが、ハルとのすれ違う感情の切なさをレオとして小松さんが、巧みに表現している。(りんたいこ/フリーライター)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を、ガー…
故・坂本龍一さんが指揮をとった2014年のフルオーケストラ公演「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」の模様が映画化され、2…
俳優の今田美桜さんが11月19日、東京都内で行われた映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつに、他のメインキャストと共に出席。美…
映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつが11月19日に東京都内で行われ、主演の米倉涼子さんらメインキャストが登壇。冒頭のあいさ…
11月18日に発表された15~17日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、フジテレビの大ヒットドラマ「踊る大捜査線」(1997年放送開始)から始まった「踊る」シリー…