中村倫也:授業中に「無意識に鼻歌を歌って怒られた」 歌好き2人が「アラジン」吹き替え

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映画「アラジン」で日本語吹き替えを担当した中村倫也さん(右)と木下晴香さん

 ディズニーの人気長編アニメーションを実写化した映画「アラジン」(ガイ・リッチー監督)。人生を変えるチャンスを待つ青年アラジンと、新しい世界に飛び出したい王女ジャスミンの身分違いのロマンスと、三つの願いをかなえる魔法のランプを巡る冒険を描いた物語だ。「プレミアム吹き替え版」と銘打った日本語吹き替え版でアラジンの声を担当した俳優の中村倫也さんと、ジャスミンの声を担当したミュージカル女優の木下晴香さんに「アラジン」への思いや「もし空飛ぶじゅうたん」があったら、令和を迎えた新時代への目標を聞いた。

 ◇ディズニー作品の吹き替え決定に驚き「マジか!」

 今作への出演が決まった際の心境について、中村さんは「もう驚きでした」と感慨深げに明かし、「決まった後に映像を見せてもらって、最初のオープニングクレジットというか、ディズニーのあのロゴが出てきたとき、『マジか!』って。故郷のおっかさんに報告だって、すぐに思いました」とユーモアたっぷりに語る。

 「挑戦したいと思ってオーディションを受けさせていただいた」と話す木下さんは、「結果を聞いた時、涙が出るほどうれしかった。それと同時に大好きだからこそ、作品の大きさや、ディズニーというものがどれだけ多くの人の人生に影響を与えている存在なのかって考えました。私自身がディズニーに育ててきてもらったみたいなものなので、携わることが夢のようでした」と明かす。

 「アラジン」は、劇場版アニメが1993年に日本で公開されているが、中村さんは「小さいころに見ていて、オーディションを受けるとなって改めて見返した」といい、「子供のころはアドベンチャー要素をクローズアップして見ていましたが、大人になってから見ると、(キャラクター)それぞれの悩みと葛藤、成長など、人間ドラマの方も見えるようになった」と変化したという。

 同じくオーディション前に見直したという木下さんは、「アニメの印象だとジャスミンはしなやかなお嬢様で、今回の映画版では少し違う印象を受ける方もいらっしゃるのかなというぐらいカッコいい。女性らしくて乙女な部分も見え隠れするときもありますが、強い女性として描かれていて、違いも含めて楽しんでいただけたら」と話す。

 ◇歌好きな中村倫也のあるエピソード

 アフレコについて、「ディズニーといえば、夢と希望とファンタジーを世の中に与え続けてきたことは誰もが知っています。その作品に自分が命を吹き込むというのは、鳥肌が立つものがあった」という中村さん。

 「歌うことが好き」と話す中村さんは、歌の収録については、「割と伸び伸びとできた」というが、「(イベントなどで)人前で、となるとやっぱり違いますね」と語る。「高校の時、授業中に先生に注意されて、『何?』と聞いたら『授業中に鼻歌を歌うな』って。無意識に歌っている。『今、歌ってた?』って友だちに聞いたら、『めっちゃ歌ってた』ということがあったくらい」と歌好きが伝わるエピソードを明かす。

 普段からよくディズニーの曲を歌うという木下さんは、「大好きなんですけど、『ホール・ニュー・ワールド』って(デュエット曲なので)相手がいないと歌えない。一人カラオケをするのですが、一人で寂しくアラジンのパートまで歌うみたいなことになっちゃう」と笑顔で明かし、「中村さんとデュエットできるのもうれしいですし、実写化されることで、さらに『ホール・ニュー・ワールド』が浸透して、いろんな方に歌っていただけたらいいな」と歌える喜びと共に期待を寄せる。

 ◇空飛ぶじゅうたんの活用法!?

 作品に登場する空飛ぶじゅうたんが実際にあったら? 中村さんは「舞台で地方に行ったりするのですが、(移動の際)トランクとかを持ってもらう。(じゅうたんに荷物を)乗っけて、風呂敷っぽくしてもらって……。“空飛ぶ風呂敷”になっちゃうか」と笑う。

 木下さんが、「せっかくだから移動以外で使えないかな」と少し考えてから、「アラジンとジャスミンじゃないですけど、デートとかよくないですか? (空飛ぶじゅうたんで飛べば)2人きりで誰もいない。すてきだなって」とロマンチックな提案をすると、中村さんは、「いいね! 古墳を空から見ようみたいな」とちゃめっ気たっぷりに話した。

 新元号の令和時代を迎えて挑戦してみたいことを聞くと、「海外に行きたい。普段ミュージカルをやらせていただく機会が多いのですが、本場というか現地で見たことがない。見てみたら世界が広がるのでは、と。そういう意味では、ジャスミンの広い世界を見たいという気持ちと通じるのかなと思います」と木下さんは言う。

 隣で聞いていた中村さんも、「それなら僕は、ロンドンに行って『シェークスピア』を見たい。英語でなきゃ、一番の“うまみ”は感じられないのだろうと思うので」といい、「『シェークスピア』という、一つの学問、ジャンルは、(もともと)英語で書かれているものなので、言葉の持っている音やリズムというものが、英語で演じたらどんなふうになるかは触れないと分からない」と語る。

 映画の見どころについて、中村さんは「僕の中ではジャスミンというキャラクターが、実写化における最大の見せ場だなと思う。もちろんアグラバーの街だったり、魔法だったり、ピックアップされることはいっぱいありますが、物語として、この時代に実写化するという意味で、ジャスミンのキャラクターのリーチのさせ方が一番の見どころ」とアピールした。

 (取材・文・撮影:遠藤政樹)

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