中村勘九郎:大河「いだてん」第1部完走で「宝物に」

NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主役たすきリレー会見に出席した中村勘九郎さん
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NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主役たすきリレー会見に出席した中村勘九郎さん

 NHKの大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の主役たすきリレー会見が6月11日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれ、中村勘九郎さんと阿部サダヲさんが出席。この日は第1部最終回となる第24回「種まく人」(23日放送)と第2部初回の第25回「時代は変る」(30日放送)の試写も行われ、主役の“たすき”を阿部さんに託す勘九郎さんは、「去年の4月にクランクインしまして約1年間、24回までを撮っていたわけですけども、さまざまな出会いが、金栗さん、そして僕を強くしてくれたと思います。全体としては本当に濃い1年間でした。宝物になりました」と感慨深げに振り返った。

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 第1部の主人公・金栗四三(かなくり・しそう)として、「1年かけて撮ったので、走っていたなというイメージもあった」という勘九郎さんは、「やっぱり、どんどん忘れていくんですけど、(第24回の)復興運動会の最後に(役所広司さん演じる)嘉納治五郎先生が『そういえば彼はずっと走っていたな』と言って、走っていた映像が流れる。それを見て、僕も走っていたんだなって。とにかく走っていました」としみじみ。

 また阿部さん演じる第2部の主人公・田畑政治(たばた・まさじ)の印象を「25回をこの間、拝見したのですが、すごかった。圧倒的な熱量とパワーと、すごい人ですね」と明かすと、「明治期、大正期を描いてきて、これから昭和に入ってきてですね。僕は昭和の最後、56年に生まれている人間ですけど、金栗さんでは出会えない人たち、高橋是清もそうですし、ヒトラーもムッソリーニもそうですけど、そんな有名人が、近代日本史の有名人たちがこれからどんどん出てきます」と今後の見どころをアピールしていた。

 「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「“東京”と“オリンピック”」で、大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部さんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治を演じ、“リレー”形式で主演のバトンをつなぐ。

 大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は全47回。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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