黒羽麻璃央＆小越勇輝＆濱正悟：原作の“ドキドキ感”を伝えたい　実写版「コーヒー＆バニラ」で演じるキャラの魅力は？

　現在放送中のドラマ特区「コーヒー＆バニラ」（MBSほか）に出演する俳優の黒羽麻璃央さん、小越勇輝さん、濱正悟さん。ドラマは主演の福原遥さん演じる恋愛初心者の女子大生・白城リサと桜田通さん演じるパーフェクトなイケメン社長・深見宏斗との“激甘溺愛”ラブストーリーで、黒羽さんは深見のライバルの超肉食系社長・阿久津孝晃、小越さんはリサに思いを寄せる同級生の犬系男子・吉木翼、濱さんは深見を公私共に支える美しい秘書・市柳雪を演じる。黒羽さん、小越さん、濱さんに、少女マンガ原作のドラマへの思いやそれぞれが演じるキャラクターの魅力などを聞いた。

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　原作は朱神宝さんの同名の人気マンガ。原作の「コーヒー＆バニラ」は、2015年から少女マンガ誌「Cheese！（チーズ！）」（小学館）で連載中で、コミックスが12巻まで発売されており、累計450万部を突破している。

　◇原作にキュンキュン…　「どんだけキスするの？」

　――演じるキャラクターの特徴や魅力を教えてください。

　黒羽さん　阿久津は“俺様”と言いますか（苦笑い）、今までに演じたことがないキャラクターです。現実にいたら引いてしまうような、ドラマやマンガだから許される人ですが、女性が理想とする男性像だと思うので、吹っ切って演じていけたらと思います。

　小越さん　吉木はすごくフレンドリーで明るいんですけど……ああいう明るくてフレンドリーな人って、話の中で「なんでここで出てくるの？」と思うときがあります（笑い）。でも、原作を読んで憎めない感じがしたので、そこは大事にしたいなと思っています。人間らしさや人懐っこさが出せたらいいですね。

　濱さん　雪は社長思いなキャラクターで、社長を全面サポートする中でときおりシュールな顔を見せるところが面白いなと思います。演じていくのが楽しみですね。熱いところもあるので、社長のリサさんに対する表情や行動を見て感じている部分を、表現していきたいなと思います。

　――原作を読んでどのような感想を持ちましたか？

　黒羽さん　これ、結構ハードめですよね……？　刺激がすごく強いですし。演じる阿久津もそういう刺激的な描写があるので、どこまでやりきるんだろう、と楽しみですね。

　小越さん　僕は単純に照れ臭かったです（笑い）。ちょっと女性の気持ちが分かったというか……。普段は少年マンガを読むことが多いので、今回は全然違った感覚で読めて、「なるほど」と思ったところがありましたね。すらすらと読めたんですが、読みながら顔を抑えてしまうような、「恥ずかしい、照れちゃう！」という感覚があって……「どんだけキスするの？」って（笑い）。これはキュンキュンするな、と思いました。

　濱さん　僕は少女マンガをあまり読んだことなかったので、新鮮な感覚で読めました。にやにやしてしまいました（笑い）。甘々な感じで、ドラマでどこまで見られるんだろうという楽しみもあり……。演じる雪を意識しながら読んだんですが、あまり感情の波が激しくないので、どうやって表現するかを考えながら読んでいましたね。

　◇深見は「神のような存在」　リサは小動物系女子？

　――何もかもが完璧な若手社長・深見には、同性としてどのような印象を持ちましたか？

　黒羽さん　パーフェクト人間ですよね。「ケッ」とか思う隙もないです。スマートだし、余裕があるし、何をしていても絵になる。あこがれに思うボーダーラインを越えています。

　小越さん　ずるいですよね、勝てないです。吉木に「勝てねーなー」というせりふがあるんですけど、その通りですよね。どうにかしてやろうかと思っても、隙がないんです。

　黒羽さん　嫌な部分がないですからね。

　濱さん　神のような存在ですね。最後には必ず、深見さんが何かやってくれるんです。そういう信頼がありますね。あと、セクシーさがすごい。同じ男性として、あこがれる部分があります。

　――では、原作でみなさんが好きなキャラは誰ですか？

　黒羽さん　深見ですね、なってみたい。ヒーローの変身願望と同じ感覚ですね。仮に実在したとしたら、えげつない人なので（笑い）。

　小越さん　僕も深見ですね。もし自分が深見役を演じるとなったとしたら、カメラの前に立つまでに、「どうしよう、どうしよう」ってあたふたしちゃうと思います。

　濱さん　僕は阿久津にあこがれますね。タバコの吸い方がめちゃくちゃかっこいいんですよ。

　黒羽さん　煙は、やっぱり色気が出ますよね。

　――ヒロインのリサについてはどう思いますか？

　黒羽さん　見ている方はリサさんに感情移入するのかな？　突然現れた深見と恋に落ちる……ということができるのは、決断力があるというか、肝が据わっているなと思います。でも、衝撃の恋ってそういうものなんでしょうね。

　濱さん　ちょっと抜けている部分も含めて、すごく愛される女性。あまりいないタイプだなと思います。

　小越さん　まっすぐなところや不安になっちゃうところが可愛らしいな、と。守ってあげたいという気持ちになりました。

　黒羽さん　男はリサを見て「守ってあげなきゃいけない」という思いが本能的に働くんでしょうね。小動物系女子です。

　◇「深見さんには負けません！」

　――最後に、ドラマに期待してほしいところや意気込みを教えてください。

　黒羽さん　深見が活躍するカッコいい場面が多いんですが、阿久津みたいな男性もいいと思ってもらえるように、“俺様”でひとくせもふたくせもある、中毒性のある人間を演じられたらと思っています。

　――ちなみに、黒羽さんには“俺様”感はありますか？

　黒羽さん　ないですないです、無縁で生きてきました（笑い）。

　小越さん　原作にはワクワク、ドキドキするような感覚がすごくあると思うので、ドラマでもそういう感覚を伝えられれば。深夜時間帯ですし、見てくださるみなさんの疲れが吹っ飛ぶような、忘れていたドキドキ感が伝わったらいいなと思います。

　濱さん　がっつり原作がある作品をやるのは初めてなので、原作を大切にしつつ、ドラマならではの良さも出せるように一生懸命頑張りたいなという所存です。

　黒羽さん　深見さんには負けません！（笑い）

　「コーヒー＆バニラ」はMBSが今年4月に新設したドラマ枠「ドラマ特区」（木曜深夜0時59分）で7月4日から放送中。