中井貴一&三谷幸喜:「記憶にございません!」のコンビがスペシャルユニット “令和のスーダラ節”歌う

スペシャルユニットを結成した三谷幸喜さん(左)と中井貴一さん (C)2019フジテレビ 東宝
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スペシャルユニットを結成した三谷幸喜さん(左)と中井貴一さん (C)2019フジテレビ 東宝

 映画「記憶にございません!」(三谷幸喜監督、9月13日公開)で主演を務める中井貴一さんと脚本と監督を務める三谷さんがスペシャルユニットを結成し、映画のサントラのボーナストラック「まったく記憶にございません」を歌うことが8月28日、明らかになった。楽曲は中井さんが、植木等さんを彷彿(ほうふつ)させる歌声を披露し、三谷さんが合いの手を入れる“令和のスーダラ節”のような楽曲になるという。

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 中井さんと三谷さんは1961年生まれの同い年。1960年代に一世を風靡(ふうび)した植木さんが所属した「ハナ肇とクレイジーキャッツ」や、米ドラマ「奥さまは魔女」のようなシチュエーションコメディー、米俳優ダニー・ケイが好きなど、好みも似ている。

 楽曲は、“サラリーマンあるある”を題材に三谷さんが作詞。三谷さんが作詞するのは2011年公開の映画「ステキな金縛り」の主題歌以来。中井さんが歌うのは2012年の連続ドラマ「最後から二番目の恋」(フジテレビ系)のエンディングテーマ以来となる。楽曲は映画本編には使用されていないという。

 中井さんは、今回の楽曲について「この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢がかなったといえばかなったのかなと思います」と語り、三谷さんは「夢はもちろん紅白出場です。中井さんが、植木さんさながらに真っ白なスーツを身にまとい、熱唱するのが目に浮かびます。その際は、僕はもちろん谷啓さんのポジションで出ますし、願わくば佐藤浩市さんもハナ肇さんになりきって、一緒にステージに立ってくれれば完璧ですね」とコメントしている。

 「記憶にございません!」は、三谷監督にとって8作目の映画。国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%をたたき出した首相の黒田啓介(中井さん)が、ある日市民から投げられた石が頭に命中し、記憶喪失になる……という政治をモチーフにしたコメディー。

 ◇中井貴一さんのコメント

 三谷さんから、植木等さんふうのあのころのナンセンスな歌を作るというアイデアを聞いて、僕や三谷さんのようなクレイジーキャッツの残り香で育った世代にとっては、あの方たちのような歌を歌うのは夢でもあったので、僕は植木等さんみたいに歌うのであれば、やります、と即答しました。

 この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢がかなったといえばかなったのかなと思います。

 三谷さんの合いの手は完璧で、まるで谷啓さんが歌っているように聴こえました。

 歌を聴いていただければ思いは伝わると思いますが、誰でも「記憶にない」と言いたくなるときがありますから、現実とかけ離れているようで、とても身近な歌になっていると思います。

 ◇三谷幸喜監督のコメント

 この曲は、実は映画とはまったく関係ありません。劇中にも出てきません。僕の映画は、いつもはどちらかというと音楽にあふれているのですが、今作はやや少なめ。劇中音楽を集めてみたら、意外にサントラを作るには尺が足りないことが分かって、何か足そうということになり、急きょ作ったのがこの「まったく記憶にございません」です。いわゆるやっつけ仕事です(笑い)。ところが、予想外のクオリティーとなり、びっくりしています。

 植木等さんが歌った人生の応援歌みたいな曲を目指しました。僕は青島幸男さんになりきって詞を書き、中井さんは植木さんになりきって歌いました。極論ですが「記憶にございません!」という映画が後世に残らなくても、この歌は残る、そのくらい素晴らしい曲になったと僕は思っています。

 夢はもちろん紅白出場です。中井さんが、植木さんさながらに真っ白なスーツを身にまとい、熱唱するのが目に浮かびます。その際は、僕はもちろん谷啓さんのポジションで出ますし、願わくば佐藤浩市さんもハナ肇さんになりきって、一緒にステージに立ってくれれば完璧ですね。

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