遺留捜査:令和初スペシャルドラマが10月放送 昭和48年がキーワード

スペシャルドラマ「遺留捜査」の場面写真 =テレビ朝日提供
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スペシャルドラマ「遺留捜査」の場面写真 =テレビ朝日提供

 俳優の上川隆也さん主演の連続ドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系)のスペシャルドラマが、10月3日に放送されることが9月5日、明らかになった。令和初の放送となり、昭和48(1973)年がキーワードのストーリーが展開される。

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 「遺留捜査」は、マイペースで風変わりな刑事・糸村聡(上川さん)が事件現場に残された遺留品から事件の真相と被害者の思いを明らかにしていくドラマ。2011年に連続ドラマがスタートし、これまで連続ドラマ5シリーズ、スペシャルドラマ6作が放送されている。

 今回のスペシャルドラマは、300億円の遺産を持つ、大手メーカーの社長の殺害事件が発生。現場となった屋敷に、昭和48年のアイテムが詰まった離れ部屋があったが、平成時代のヒット商品の人形が紛れ込んでいた。昭和の中に、一つだけ平成が混じっていることが気になった糸村が、事件の真相を探る……という展開。美村里江さん、原日出子さん、団時朗さんらがゲスト出演する。

 また連続ドラマに出演した栗山千明さん、永井大さん、梶原善さん、甲本雅裕さん、戸田恵子さんら、おなじみのメンバーも出演する。

 スペシャルドラマは10月3日午後8時~9時48分に放送。

 ◇上川隆也さんのコメント

 ――今作の脚本を読んで最初に受けた印象は?

 今回のスペシャルは“THE遺留捜査”ともいうべきものをお届けできる作品。現場に残された遺留品から思いをたどって、一つの真実を導き出す。そんなスタンダードなベースラインを保ちながら、これまでにはなかった“色”を楽しんでいただけると思います。その“色”をもたらしてくださったのは、ほかならぬ美村(里江)さんです。非常に“強い女性”を演じてくださったのですが、これまでの「遺留捜査」には登場してこなかった、まさに“色”の異なるキャラクターです。

 ――美村里江さんと共演した感想は?

 驚かされっぱなしでした。演技の巧みな女優さんも、朗らかな女優さんも数多く存じ上げていますが、こんなにも普段は“ほどけて”いるのに、シーンに臨む瞬間にキャラクターの心情に瞬時に寄り添ってみせる切り替えは圧巻でしたし、その姿はまさに“驚異的”でした。そんなクライマックスシーンの美村さんには、ぜひ注目していただきたいです。彼女が持つキャラクターへの“造形力”を堪能できると思います。

 ――美村さんとは現場でどんな会話をされましたか?

 美村さんはいろんなものに関心をお持ちで、実に話題が豊富。話しているうちにマンガもお好きなことが分かって、栗山(千明)さんと3人で「あれは読みました? これは?」と盛り上がりました。なんと僕が読んだものはすべて読破されていた上に、おすすめ本まで教えてくださって。いや、“美村ライブラリー”は相当すごいと思います。もともと読書好きとは存じ上げていたのですが、マンガにまで造詣が深く、かつ守備範囲も広くて“底の知れない方”だと思いました。それも“驚きポイント”の一つでした。

 また、虫が現場に現れてみんながキャーキャー騒いでいるとき、美村さんがパッと捕まえて放してあげる一幕がありました。「私、野育ちだから」なんておっしゃっていて、凜(りん)としたたたずまいとはまた違った一面を見せてくれる、多彩な魅力を持つ方でした。

 ――視聴者の皆さまへメッセージをお願いします!

 またスペシャルを皆さまにお届けできることがなによりうれしいです。「遺留捜査」シリーズは“変わらないこと”が一つの価値だと思っていますが、今作は「遺留捜査」の世界をより濃厚に堪能していただける作品になったと思っています。ぜひご覧ください。

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