水野美紀:初の朝ドラ&役柄に二重の喜び 「スカーレット」でヒロインに影響与えるちや子好演 「見ての通り色気もなく…」

NHKの連続テレビ小説「スカーレット」に新聞記者の庵堂ちや子役で出演している水野美紀さん (C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「スカーレット」に新聞記者の庵堂ちや子役で出演している水野美紀さん (C)NHK

 女優の戸田恵梨香さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」に、新聞記者の庵堂ちや子役で出演している水野美紀さん。水野さんにとって今作は初の朝ドラ。ヒロイン・喜美子(戸田さん)が女中として働く大阪の下宿「荒木荘」の住人で、大ざっぱで身の回りのことは全くかまわないが仕事には真剣という、大きなメガネがトレードマークのちや子を好演している。ちや子について「見ての通り色気もなく、身なりも気にかけず、外見も内面も男勝りな女性です」と言う水野さんに、役柄や作品、初共演となった戸田さんの印象を聞いた。

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 ◇誰かに影響を与える役をやってみたかった

 「スカーレット」は、101作目の朝ドラで、焼き物の里・滋賀県の信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる川原喜美子の波瀾(はらん)万丈の人生を描く。脚本を人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんが手がけている。

 朝ドラ初出演を「すごくうれしかったです。朝ドラは全国の方に見ていただけるので、地方の友達や親戚みんなに見てもらえるといううれしさがあります」と喜ぶ水野さん。演じるちや子は、ヒロイン・喜美子のよき友人となり、女性が職業を持って生きることについて、大きな影響を与えるという役割も担っており、「今回はヒロインに影響を与えるという役なのですが、そういった、誰かに影響を与える役をやってみたかったので、そこもうれしかったです」と二重の喜びがある。「年代をまたいで一人の女性の半生を描く中で、要所で登場しながらヒロインに寄り添っていけるという役は、朝ドラならではのことだと思うので、楽しみです」と今後の展開にも期待する。

 放送中のドラマの舞台は1950年代。ちや子のような女性の新聞記者は珍しかった頃で、水野さんは「人の意見に左右されず、周囲にどんなことを言われても、自分のやりたいことを貫く強さを持った人だと思います」とちや子の性格を分析した。

 自分の身なりに無頓着なちや子だが、今年45歳の水野さんは「20代を演じるので、ぼさぼさの髪やメガネという設定は(年齢を)ごまかすこともできるのでありがたいです」と歓迎。「メガネも大きいですし、そばかすも少し描いていたりしていて、これまでに演じたことのないキャラクターです。ちや子は布団の下にズボンを敷いてアイロン代わりにしているのですが、昔、私も制服のスカ ートのひだを整えるのにやってたことがあって、懐かしく思いました(笑い)。昭和世代ですので、セットの雰囲気も懐かしいです」と共感していた。

 ◇10代演じる戸田恵梨香 「さじ加減が絶妙でお見事」「バランス感覚がいい」

 喜美子役の戸田さんの印象は「10代を演じることのさじ加減が絶妙でお見事」で、「わざとらしくなく、自然に10代の若い感じをにじませていらっしゃるんですよね。バランス感覚がいいというか、お芝居がしっかりされている方で、一緒に掛け合いなんかしていてもとても楽しいです」と明かす。

 また、ちや子と共に暮らす荒木荘の住人で、お笑いコンビ「TKO」の木本武宏さんが演じる田中雄太郎を挙げ「田中雄太郎が出てくるシーンはすごく面白くて。全部雄太郎さんに持っていかれるので出演者はみんな悔しがっていました(笑い)」「木本さんが撮影に参加してから、待ち時間の待機場所でも、雄太郎さんを中心にワイワイと話の輪が広がって、メンバー間の結束が高まって、ちょっとしたアドリブも飛び出したりするなど、お芝居のグルーブ感も高まっていった感覚があります。雄太郎さんが何かやらかすシーンの撮影をみんな楽しみにしていて、かなり盛り上がっていましたね」と裏話も披露した。

 今後に向けては「戸田さん演じる喜美子が、10代からいろいろな経験をして、いろいろな形で年を重ねていくさまが、とってもコミカルで温かく楽しく描かれています。きっと朝から元気になれる作品だと思いますので、 ぜひ毎日ご覧ください。よろしくお願いします」と視聴者に呼びかけた。

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