女優の芳根京子さんが、「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」(共にTBS系)などで知られる脚本家の野木亜紀子さんが手掛けるテレビ東京のオリジナルドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」にヒロイン役で出演することが12月4日、明らかになった。山下敦弘監督が全話の演出を担当し、主演を古舘寛治さんと滝藤賢一さんが務める同ドラマで、芳根さんはコタキ兄弟の兄・一路(古舘さん)が足しげく通う「喫茶シャバダバ」の看板娘のさっちゃんを演じる。芳根さんが野木さんの作品に参加するのは今回が初。
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芳根さんは「野木亜紀子さんの脚本と山下敦弘監督の演出という、『どういう世界が生まれるんだろう』とすごくワクワクするタッグの作品に自分が参加させてもらうからには、『さっちゃんが芳根でよかったね』って皆さんに思ってもらえるように、頑張らなくてはという思いで臨みました」と話している。
脚本の野木さんは「芳根さんを初めて見たのはTBSドラマ『表参道高校合唱部!』で、初回から『誰だこれは!?とんでもない子が出てきたな!』と鮮烈な印象でした。今回ご一緒できて、とてもうれしいです」と喜びのコメント。さらには「あまたの役柄を演じてこられていますが、やってそうでやっていなかった自由闊達(かったつ)なキャラクターにしてみました。アクの強い主演俳優2人を相手取り、一服の清涼剤でありながら、負けない芝居をしてくれることでしょう。女性をより魅力的に見せる山下監督のもとで、どんな芳根さんが見られるか、とても楽しみです」と芳根さんに期待を寄せる。
山下監督も「ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』において、芳根京子の存在は“光”」といい、「古舘寛治演じる兄と、滝藤賢一演じる弟を12話通じて照らし続けてくれて、その光は現場のスタッフにも反射していたように思います。そのくせ芳根京子自身は“陰”の部分も持っている。だから将来、末恐ろしい女優になるのは間違いないです。そんな芳根京子と、このタイミングで一緒にドラマを作れたことは本当にラッキーでした。『コタキ兄弟と四苦八苦』の“背骨”は芳根京子演じる“さっちゃん”です。ぜひ楽しみに待っていてください」と視聴者に呼びかけている。
「コタキ兄弟と四苦八苦」は、真面目すぎてうまく生きられない兄・古滝一路(こたき・いちろう、古舘さん)と、そんな兄を見て育ったせいか、ちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟・古滝二路(じろう、滝藤さん)が主人公。そんな無職の残念な兄弟がひょんなことから「レンタルおやじ」を始めることに。依頼内容は、定年退職した夫の様子がおかしい、友達が孤独死しているのではないか、3カ月後に世界が終わるなど、ひとクセある案件ばかりで、生きるのが下手な兄弟が、「レンタルおやじ」を通して孤独な依頼人たちと関わり、さまざまなむちゃぶりに“四苦八苦”しながらも、どうにか生きていく人間賛歌コメディーとなる。
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