2014年に公開され、国内で歴代3位の興行収入255億円を記録したディズニーの劇場版アニメ「アナと雪の女王(アナ雪)」の続編「アナと雪の女王2」(クリス・バック監督、ジェニファー・リー監督)。11月22日に公開され12月25日までに興行収入が86億円、動員は674万人を突破し、再び“アナ雪ブーム”が巻き起こっている。アクションも映像美もパワーアップ、さらにストーリーではエルサやアナら主要なキャラクターの心の成長も感じられ、前作からさまざまな面で一回り成長した点が、観客から支持されている理由だろう。前作と今作の主題歌からその成長ぶりを読み解く。
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「アナ雪」は、運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹・アナとエルサを主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を描いたファンタジー。
続編となる「アナと雪の女王2」は前作から3年後が舞台。アレンデール王国の女王となったエルサは、自分だけが周りの人と違い、特別な力を持っていることに悩みながらも、アナやクリストフ、そしてオラフたちと平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、エルサにだけ聞こえる不思議な“歌声”が届くようになる。エルサは自らの魔法の力の秘密を解き明かすために、アナはそんなエルサを守るために、姉妹は“歌声”に導かれ、未知なる旅に一歩を踏み出す……という展開。
「アナ雪2」を見て、「エルサが歌うシーン全部泣いた」「映画の劇中歌で感動して泣いたの初めてかもしれん...…」「アナ雪 2、予想を遥かに超えて良かった」と音楽に感動する声が多数上がっている。
前作では、大ヒットした主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の歌詞にもあるように、エルサが自身の内面と向き合い、葛藤しそれに打ち勝つ姿が描かれたが、今作では「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」のサビの歌詞のように、「未知の旅へ」と一歩前に進み出そうとする姿が描かれている。
前作の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の歌詞に「誰にも打ち明けずに悩んでいた。それももうやめよう」とあるように、自分が他人とは違うことに悩み、引きこもり気味だった思春期の少女のような姉エルサが、悩みを持ちつつも、妹のアナら周囲の支えによって、徐々に成長していく姿が描かれた。
そして「アナ雪2」の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、どこからともなく聞こえてくる「ああ~」という歌声に、エルサが共鳴。「冒険にはもううんざりしている 。それでもあの声は求めている。未知の旅へ踏み出せと」と、悩んでいたエルサが未知の世界へと一歩踏み出し、他者に対しても積極的に関わろうとする姿を、圧倒的な歌声、美麗の映像とともに映し出している。
前作で内面について悩んでいた少女は、今作ではアイデンティティーを確立し、前に進もうとする強い気持ちを持った大人の女性に成長した。
この姿は、多くの観客から共感を得ているようだ。SNSでは「成長したエルサに感動しすぎた」「精神的に成長していて、すぐ逃げていた1とは違う」「エルサの心の成長を感じた」「エルサが1の時より格段に強くなっている」「アナ雪2の何がよかったって、とにかくエルサが成長して『1人で』冒険するところ」といった感想が多く上がっていた。
日本では、エルサ役の松たか子さんが歌う「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」が各音楽配信サイトで1位を総なめにしている。主題歌だけでなく、未知の世界へと踏み出したエルサが、新たな地で見つけたものを歌った「みせて、あなたを」や明るいアナが一変、孤独でも前に進もうとする強い気持ちを歌った「わたしにできること」は歌詞がせりふの役目を果たしており、エルサやアナの心情が歌に違和感なく織り交ぜられていて、音楽によってストーリーがすっと心に入ってくる。
そして観客の心に残るフレーズには、キャラクターの心情の変化や成長が表れている。耽美(たんび)なメロディーと抜群の歌唱力とともに、音楽でエルサらキャラクターの成長を感じたい。
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