田中圭：“弟”中村倫也に「すてきな弟で幸せ」　ドラマSP「不協和音」会見

　俳優の田中圭さんと中村倫也さんが3月6日、東京都内で行われたドラマスペシャル「不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事」（テレビ朝日系）の会見に登場した。今作で、田中さんは愚直なまでに真っすぐな精神で真正面から事件と向き合う熱血刑事・川上祐介、中村さんは東大卒のエリート検事で、時に冷徹とも思える冷静沈着さで事件と向き合う唐沢真佐人という正反対の兄弟役で共演。田中さんは、中村さんについて「僕が祐介をやっているからなのですけど、真佐人がめっちゃむかつく。ただめっちゃできるので、見ている人は僕の方にむかつくと思う（笑い）」とちゃめっ気たっぷりに話し、「可愛らしいというよりは頼もしい弟という感じ。すごくすてきな弟で幸せ」と感謝を口にした。

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　ドラマは、「第29回横溝正史ミステリ大賞」とテレビ東京賞をダブル受賞して作家デビューした大門剛明さんの人気小説「不協和音」（PHP文芸文庫）が原作。田中さんと中村さんは、刑事だった父が自白強要で冤罪（えんざい）となったことがきっかけで、幼くして生き別れた兄弟という役どころを演じる。

　初の兄弟役で、「演技でしっかり絡むことも初めて」となった中村さんの印象を、田中さんは「芝居を通して会話ができる方なのですごく気持ち良かった」と俳優同士の信頼感をにじませつつコメント。「（芝居で）何やっても平気だし（中村さんも）急に何かやってくる。そういうのが単純に楽しかった」と笑顔で撮影を振り返った。

　中村さんも、「俳優業界で圭君は、安心、安定みたいな触れ込みがあって。それを今回すごく感じた」といい、「いっぱい芝居でちょっかいも出させていただきましたし、それを受けて圭君もやってくれて、思っていたより真佐人がふくらんでできた。ハーモニーとして良かった」と共演を喜んだ。

　田中さんは、「21年ぶりに出会った空気感からスタートしているけど、また違った距離感で対峙（たいじ）したいなと思うような兄弟。すごくいい2人になったのでは」と手応えを口にし、「ようやく皆さんに見てもらえるうれしさはある。振り返ると楽しかったという思いが強くて、それが見てくださる皆さんに伝われば」と呼びかけた。

　ドラマスペシャル「不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事」は3月15日午後9時から放送。田中さん、中村さんのほか、趣里さん、杉本哲太さん、生瀬勝久さんらも出演する。