女優の井上真央さんが3月9日、東京都内で開催された映画「一度も撃ってません」(阪本順治監督、4月24日公開)の完成報告会に出席。主演の石橋蓮司さんをはじめ、日本映画界を代表するベテラン勢との共演を果たし、「こんなぜいたくな映画にほんの少しでも参加させていただいたことをうれしく思っています」と笑顔で感激の思いを語った。撮影現場のエピソードとして「石橋さんが子役の子に『おじさんも前に(子役を)やっていたんだよ』と話しかけられていた」と石橋さんの優しさを目撃したことを明かす一幕もあり、石橋さんは照れ笑いを浮かべていた。
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石橋さんが阪本監督からの熱いラブコールを受けて、約18年ぶりの主演を務めた今作。報告会には石橋さん、井上さんのほか、大楠道代さん、岸部一徳さん、桃井かおりさん、佐藤浩市さん、江口洋介さん、妻夫木聡さん、新崎人生さん、渋川清彦さん、前田亜季さん、小野武彦さん、阪本監督も出席した。
そうそうたる顔ぶれが並んだが、看護師役を演じた井上さんは「今回、私はあまり人の話を聞いていないような役だった。撮影もあっという間に終わってしまって、残念でした」と回顧。井上さん演じる看護師の恋人役の妻夫木さんも「お話をいただいたときに、このメンバーの中で演じられることがうれしくて」と目尻を下げ、「蓮司さんは、なかなか寝られないようなスケジュールだったようで。すごいなと思いました」と石橋さんのパワフルさに感服していた。
主演とあって、周囲から自分へのさまざまなコメントに石橋さんは「主演といったって大事にしてくれるわけじゃないし、そんなに飲めないし、ちっともいいことはなかった」と照れ隠しのように話して会場を笑わせながらも、「皆さんが本気になって、面白がってやってくれた」としみじみと語っていた。
今作は、世代を超えた豪華キャストが集結した爽快なコメディー映画。物語のリアリティーにこだわりすぎた売れない小説家の市川(石橋さん)は、“理想のハードボイルド小説”を極めるために、ひそかに“殺し”の依頼を受けては、本物のヒットマンに仕事を頼み、その暗殺の状況を取材していた。そんな市川についにツケが回ってくる。妻には浮気を疑われ、敵のヒットマンに命を狙われてしまう……という物語。
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