ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
女優の上白石萌音さんと俳優の佐藤健さんが出演する火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系、火曜午後10時)。ついに今夜、最終回を迎え、15分拡大スペシャルとして放送される。ドラマは王道のラブストーリーで、上白石さん演じる佐倉七瀬と、佐藤さん演じる“ドS”ドクター・天堂浬(かいり)の“胸キュンシーン”が毎回登場。視聴者の大きな支持を集めてきた。「やっぱり1回目にやったときの“キュン”が一番リアルで。毎回鮮度を保てるかが結構大事」と話す上白石さんに、佐藤さんとのエピソードや、撮影を通して感じたことを聞いた。
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ドラマは、円城寺マキさんの同名マンガ(小学館)が原作。偶然起きた出来事で運命の男性となる医師と出会って恋をした七瀬は、彼に会いたい一心で猛勉強し、晴れてナースに。念願かなって5年越しに再会した天堂は、毒舌ばかり吐く超ドSなドクターで通称「魔王」と呼ばれていた……。天堂に素直な思いを伝え続け、くじけず突き進む「勇者」の七瀬と、「魔王」天堂の恋模様をユニークに描く医療現場が舞台のラブストーリー。
上白石さん演じる七瀬は、猪突猛進な新米看護師。患者から頼まれると、業務とは関係のないことでもついつい引き受けてしまうようなお人好しだが、ひたむきに患者に向き合う姿勢で、誰からも愛される存在に。生と死がすぐそばにある医療の現場で一生懸命に働きながら、ときに喜び、ときに苦しみ、ナースとして成長していく姿が描かれてきた。
第4話で、天堂が「これは治療だ」と告げながら、七瀬に突然キスをする“治療キス”が登場して以来、七瀬と天堂は付き合うことに。寝たふりをしてからのキス、七瀬からのお返しの“逆治療キス”、バックハグ……など、さまざまな胸キュンシーンが登場した。
上白石さんのもとにも反響が届いているといい、「高校や大学の友達から、放送終了後、すぐLINEが来ました。だいたいみんな取り乱していて、言葉じゃなく『ぎゃー』みたいなのから始まって、数十件(笑い)」と明かす。とくに、キスシーン3連発となった第7話の反響がすごかったといい、「リアルタイムの熱を一斉にもらえるって、連ドラならでは。やっぱりすごいなって」と喜びを語る。
第7話では、七瀬が、体調を崩してしまった天堂にキスをして、「これは治療です」と言ってはにかむシーンが登場。この七瀬からのお返しの“逆治療キス”には、「可愛かった」など話題を集めた。
これまでは、天堂からのキスを受ける側だったが、今回は逆ということで、上白石さんは「基本受け身だったので、何も考えなくてよかったんですけど(笑い)、キスの角度とか、どう見せたらいいのかとか、そういうのを初めて自分でやってみて、改めて健さんのすごさを……(笑い)」と佐藤さんについて話す。
視聴者からも佐藤さんのキスの仕方に「美しい」という声があがっている。上白石さんは、「これまでの胸キュンシーンが、考え抜かれていて、(キスが)美しくて、っていうのはすごいことなんだなと、初めて身をもって体験しました(笑い)」と話す。
撮影現場では、視聴者によりキュンキュンしてもらおうと、佐藤さんを中心に皆で話し合い、台本にないせりふや、やりとりが生まれている。「シーンの大改造というか、“オペ”がなされています(笑い)。台本がベースで、そこからより楽しんでもらえるようにどうしたらいいかなって」と明かす。
ちなみ、上白石さん自身がドキドキしたシーンを聞いてみると、「キスとかよりも、ハグの方がキュンキュンする。髪の毛触られたりとか……」と照れ笑い。「(8話で登場した)バックハグが、めっちゃあったかいことを知りまして(笑い)。背中のカイロが密着するんですね」と明かしながら、「意外と天堂先生と七瀬ってハグをあんまりしていなくて。ぬくもりを感じたときにキュンとしました。なんにせよ、毎回ありがたいと思って……(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに話す。
「もちろんリアルにキュンキュンしている部分もあるんですけど、やっぱり受け取り方を間違えてしまったら台なしなので、健さんが作った“キュン”をそのまま受け取れるように、どういうふうに反応したらいいのかなというのは毎回考えます」という上白石さん。
撮影現場では、何回もテークを重ね、シーンができあがっていくが、一回目が「一番リアル」なのだという。とくに七瀬はうぶなキャラクターということで、「(キスなどに)慣れていない」ことがキーワードとなる。「重ねるごとに薄れていっちゃったり、慣れていっちゃったり……。“キュン”って、突然訪れるもの。それに反応するって、全部体の反射なんですよね」と語り出す。
「肩がぴってなったりとか、目がぱって開いたりとか。そういうのをどこまで自分で失わずに、毎回鮮度を保てるかが結構大事で。『カット、OK』となったら(記憶から)一回全部消します。『(胸キュンシーンのことは)もう何も覚えていません~』というのは本当に大事だなと日々痛感していますね。ちょっとでも(相手が)くるってわかっちゃっていたら、画(え)にも乗っちゃうし、胸キュンに限らずですが、毎回新鮮に、とくに体の反射というのは大事なんだなと思います」。
共演者からは、「人間力があります。頼っちゃっています」(佐藤さん)、「とにかく気遣いがすごい」(毎熊克哉さん)、「人として素晴らしい人なんだなとすごく尊敬しております」(渡邊圭祐さん)などの評判があがっている。そんな上白石さんに、撮影現場で意識したことを聞くと、「私は気を抜くと、ホントに隅っこで膝抱えているのが一番心地良いんですよ。真ん中に立つ器じゃないなと自分で思う」と明かす。
「やっぱり真ん中がどよんとしていると、いやが応でも広がっていってしまう。嫌な思いをする人がいない現場がいいなと思って、ちょっと眠くても、ニコニコして現場にいたいなと。でも、無理して頑張らなくても自然にニコニコできる現場」と表現する。なかでも、吉川愛さん、堀田真由さん、渡邊さんの“同期組”はとくに「心地良い」といい、「会うと毎日ハグしちゃう。『今日もかわいいよ~』って(言う)(笑い)」と話す。
第9話では、日浦総合病院の副院長・小石川(山本耕史さん)の計らいもあり、循環器内科に復職することができた七瀬。そんな七瀬に対して、酒井結華(吉川さん)が「この中で同期なのは佐倉さんだけなの。いてくれなきゃ困る」と伝えると、七瀬はうれしそうに結華をハグをする場面が登場した。
上白石さんは、「やっと酒井さん(吉川さん)にハグができて、すごくうれしかった!」と喜びを語りながら、「先輩が多い中、ため口で話せる相手、一緒にふざけられる相手は、本当にオアシスですね。すごくいい同期を持ちました」とにっこり。
最後に、視聴者に向けて「毎週終わった後に届く声があったりとか、見てくださっている人がいる実感って、すごく現場にいい風を吹かせてくださる。そういう声に後押しされて、どんどん現場でいろんなものが生まれている実感があるので、みなさんとともに作ったドラマだと思っています。最終回、存分にキュンキュンしていただいて、心を潤していただいて、ドラマが終わった後に、皆さんの心に、七瀬と天堂先生が住みついていてくれたらいいなと思います」と呼びかけた。
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