吉田羊&大泉洋:「真田丸」の“夫婦”がリモート制作ショート連ドラでW主演 WOWOWで無料放送

WOWOWのショート連続ドラマ「2020年 五月の恋」でダブル主演する吉田羊さん(左)と大泉洋さん=WOWOW提供
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WOWOWのショート連続ドラマ「2020年 五月の恋」でダブル主演する吉田羊さん(左)と大泉洋さん=WOWOW提供

 女優の吉田羊さんと俳優の大泉洋さんが、WOWOWがリモートで制作するショート連続ドラマ2020年 五月の恋」でダブル主演することが5月22日、分かった。5月28日午後9時からWOWOWのYouTube公式チャンネルとWOWOWメンバーズオンデマンドで連日無料配信。6月2日午後11時45分からWOWOWプライムで連日無料放送される。

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 ドラマは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影の自粛が続く中、吉田さんが「お芝居で日本を元気にしたい」「心の栄養を届けたい」という思いからスタート。2016年に放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」で、吉田さんと“洋&羊コンビ”として真田信幸と正室の稲という夫婦役を演じた大泉さんが吉田さんの思いに賛同したことで実現した。

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」などを手がけた脚本家の岡田惠和(おかだ・よしかず)さんと、吉田さんが主演した映画「ハナレイ・ベイ」(2018年)の松永大司監督も企画に賛同し、岡田さんが脚本を担当し、松永監督がメガホンをとる。

 「2020年 五月の恋」は、2020年5月の東京を舞台に、大手スーパーマーケットに勤め、都心の店舗の売り場を任されているユキコ(吉田さん)と、在宅勤務で慣れないリモートワークに奮闘する中堅の設計会社に勤める営業マンのモトオ(大泉さん)の元夫婦が、ひょんなことから再び連絡を取り合う……というストーリー。

 ◇吉田羊さんのコメント

 今回の企画は、「12人の優しい日本人」のリモートリーディングに端を発します。朗読会と銘打ちながら、声だけでなく小さな画面の中で精いっぱいお芝居をする俳優たち。さながら、おうちで楽しめるミニシアターのようでした。

 視聴してくださった皆様の反響を読みながら「これは、ステイホームならではの立派な娯楽だ!」と実感。2時間の舞台戯曲ができるなら、分割すれば連ドラもできるはず。そうだ、1日10分、毎日やって、「続きが待ち遠しい」あの感じをリモートでやろう! この2カ月を支えてくれた、映画やドラマや音楽や本といった娯楽への感謝と、今なお前線で闘ってくださっている職業の皆様への敬意を込めて、俳優ならではのやり方で元気と日々の活力を!という思いでスタートしました。

 幸運にも、志を同じくするWOWOW岡野プロデューサーや脚本家岡田さん、松永監督にもご賛同いただき、各アイデアにより、予想だにしない絵が見え始めました。そして何といっても、ユーモアも哀切も併せ持つ豊かな人間性と、携帯やパソコン画面という制限されたモニターサイズの中でも変幻自在、今日本で圧倒的に芝居がうまい大泉洋さんにもご賛同いただけたことで、この企画が命を得ました。

 立ち上がったのはほんの10日ほど前ながら、ドライブするスピード感を思うと、人を動かすのは、誰かを喜ばせたいというポジティブな気持ちなのだと改めて感じています。けいこ開始前の今は、ワクワクしかありません。今回のステイホームがもたらした新しいエンターテインメントを、心を込めてお届けします。5月最終週。皆様に明日が楽しみ!と思っていただけますように。そして、それを楽しみにあと少し、踏ん張りましょう! 我々も、おけいこ頑張ります!

 ◇大泉洋さんのコメント

 今思うことは、素直に、「吉田羊スゲー」です。マネジャーから「吉田羊さんがぜひ、今! 大泉さんとリモートで連ドラを作りたいというお話来てます」って聞いたのが、ほんの10日ほど前の話で、もう岡田惠和さんからの脚本が届いたんです。

 吉田羊ちゃんから、「この企画は大泉さんとでしか考えられない!」ってメール来て、「やります」と答えてからこんなに早く、こんなにすてきな台本まで上がるなんて、「吉田羊スゲー」としか言いようがありません。

 本気の人の熱意というものはこんなにも早く世の中を動かすんだなーと感動しております。

 この素晴らしい機会を与えてくれた吉田羊さんに感謝します。

 そしてわずか10日ほどで、ここまでの当て書きをしていただいた岡田惠和さん、本当にありがとうございます。なんで初めて仕事する僕のことそんなに分かるの?と読んでて怖かったです(笑い)。

 今、何もできない世の中で、何かしたいと思うのはみんな一緒で、新しいものが見られない世の中で、新しい何かをお見せできればと胸が、高鳴っております。

 ◇岡田惠和さんのコメント

 通常のドラマ撮影ができない不自由な環境の中、だからこそできることを考えました。ピンチをチャンスにではないですが、すてきな俳優さんがいてくだされば、面白いドラマは作れるはずだと信じて。

 これ以上ない、吉田羊さん、大泉洋さんというキャスティング。2人のお芝居のみ。苦境の中、とてもぜいたくなドラマになりました。2人の会話劇を楽しんでいただけたらと思います。

 WOWOW岡野プロデューサーとはずっと一緒にドラマを作ってきた仲間。お声をかけていただいて光栄でした。視聴者の皆さんに見ていただける落ち着いた大人のリモートドラマになっていると思います。

 吉田羊さんと大泉洋さんが演じてくれると思うだけで、もういつまででも書いていたい、いくらでも書ける脚本になりました。幸せな場を与えていただきましたWOWOWさんに感謝です。

 このドラマの吉田羊さんの役は、東京都内のスーパーで自粛中も働いている女性です。医療従事者の方々はもちろんですが、皆が不自由なく暮らしていくために、あまり注目はされないけど外に出て働いてくださってる方々はたくさんいらっしゃいます。そういう方々の頑張りを忘れたくない。心に刻んでおくことが作家のするべき仕事だろうと思っております。本当にありがとうございます。

 ◇松永大司監督のコメント

 今、この世の中が誰も経験したことのない大変な状況の中、自分には何ができるのだろうか?と考えていたときのオファーであったので、迷うことなく参加させてもらいたいと思いました。そして、素晴らしい、と今さら言う必要のないような御三方。

 この魅力あふれるメンバーで作品を作れる事に自分が一番ワクワクしているかもしれません。

 このような状況でも社会を支えるために最前線で仕事をしている方々、今まで当たり前であった外出を規制され外出自粛をされている方々、そんな方々が楽しめるような作品を最高のスタッフと共に作りたいと思います。

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