ドクター・ドリトル：藤原啓治さんら豪華声優陣が集結！　動物と話せる名医が少年に触発され再び冒険へと旅立つ

　映画「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」シリーズのロバート・ダウニーJr.さんが、動物と話せる名医ドリトル先生役で主演した「ドクター・ドリトル」（スティーブン・ギャガン監督）が、6月19日にTOHOシネマズ日本橋（東京都中央区）ほかで公開された。映画「マレフィセント」（2014年）などのスタッフが集結。世界的児童文学を基にしたアクションアドベンチャーだ。4月に死去した声優の藤原啓治さんがドリトル先生の声を担当。石田ゆり子さん、八嶋智人さん、小野大輔さん、斉藤壮馬さんら豪華なボイスキャストが、個性豊かな動物たちの声を演じている。

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　ビクトリア朝時代の英国が舞台。ジョン・ドリトルは、妻を亡くして心を閉ざし、女王から贈られた庭園に動物たちと身を潜めて暮らしていた。ある日、女王が重い病に伏し、ドリトルは宮殿に呼び出される。毒を盛られた女王のために、助手志願の少年、トミー・スタビンズ（ハリー・コレットさん）と共に、解毒剤となる“エデンの樹”の果実を求めて、伝説の島へと旅に出る……というストーリー。

　動物の声に、エマ・トンプソンさん、ラミ・マレックさん、トム・ホランドさん、オクタビア・スペンサーさん、マリオン・コティヤールさん、セレーナ・ゴメスさん、レイフ・ファインズさんら、名だたる名優たちが担当している。

　日本語吹き替え版の声優も豪華だ。ドリトル先生役の藤原さんをはじめ、スタビンズ少年を林卓さん、動物たちの声を石田ゆり子さん、八嶋智人さん、お笑いコンビ「霜降り明星」、声優の小野大輔さん、中村悠一さん、斉藤壮馬さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、茅野愛衣さん、池田秀一さん、杉田智和さん、井上和彦さん、諏訪部順一さんらが担当している。

　引きこもっていたドリトル先生のもとに、少年がけがをしたリスを連れてやって来た。治療する様子や動物の細やかな動きが、とても愉快で引き込まれる。少年に触発された先生は、英国女王を救うため、再び冒険へと旅立つ。王位を狙うバッジリー卿の手先が、先生の一行を執拗に追い回し、ハラハラさせられる。ダウニーJr.さんの表情がくるくると変化し、楽しんで演じている様子がうかがえる。がんこなオウム、臆病で内気なゴリラ、うっかり者のアヒル、皮肉屋で神経質なダチョウなど、個性豊かな動物たちの掛け合いがユーモラスで楽しい。冒険の中で、先生の過去や、国家を揺るがす陰謀なども明らかになっていく。

　100年以上も前から世界中で親しまれてきた児童文学「ドリトル先生」の物語。米アカデミー賞受賞歴やノミネートの経験のあるスタッフが視覚効果のチームを組んで、「ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー」（2018年）などのチームにも協力も仰いで作り上げたCGの動物たちの大活躍を存分に楽しみたい。（キョーコ／フリーライター）