美食探偵 明智五郎:(ネタバレあり)マリアが夢見ていた家族像、衝撃のラストに視聴者驚愕

連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」最終回の場面写真=日本テレビ提供
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連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」最終回の場面写真=日本テレビ提供

 俳優の中村倫也さん主演の連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)の最終回が6月28日に放送された。マリア(小池栄子さん)が夢見ていたであろう家族像や、衝撃的なラストシーンなどが映し出され、視聴者を驚かせた。

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 ◇以下、ネタバレあり

 原作は「海月姫」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」などで知られる東村アキコさんのマンガ「美食探偵-明智五郎-」(集英社)。中村さん演じる探偵・明智五郎が類いまれなグルメの知識を使って、殺人鬼へ変貌した主婦マリアと対決する“恋する毒殺サスペンス”。

 最終回で、奈落の底へ身を投げて姿を消した明智とマリア。その夜、心配する苺(小芝風花さん)の前に疲れ果てた明智が現れる。マリアが消えて半年後、明智は国際的なサミットで出す茶菓子の選定会に参加する。会場では、再び動き出したマリア・ファミリーが暗躍し、和菓子に盛られた毒で政府の要人が死亡する。一方、苺は伊藤(武田真治さん)たちに拉致されてしまう。明智はマリアから届いた「最後の晩餐(ばんさん)」への招待状を手に、マリアのアジトへ向かう。

 「最後の晩餐」に明智、苺と、マリア、伊藤、みどり(仲里依紗さん)、茜(志田未来さん)のマリア・ファミリーがそろった。毒は入っていないと言いながら料理を振る舞う伊藤に向かって「シェフとして悲しくないのか」と噛みついた苺に、マリアがトリカブトを注射する。その時、警察がアジトを包囲。マリアをかばって銃弾に倒れた伊藤だったが、トリカブトを事前にすり替えていたことが分かる。そして、逃亡したマリアが向かったのは、かつて飛び降りた崖。追いついた明智と見つめ合うが、苺たちが到着した時、マリアの姿はすでになく、独り明智がたたずんでいた。

 ラストでは舞台がリビングに転換。マリアがキッチンで料理しており、そこに風呂上がりでパジャマ姿になった明智が入ってくる。テレビをつけるとココ(武田玲奈さん)たちが音楽番組に出演しており、みどり(仲里依紗さん)や茜(志田未来さん)、伊藤らの姿もあった。一同が介して食事し、明智が「悪くない」と笑顔を見せる。マリアが夢見ていたであろう、家族の風景が描かれた。

 映像は現実に切り替わり、探偵を辞める決意をした明智と苺のもとには平穏な日常が戻っていた。深海に沈んだマリアに代わり、絶望に打ちひしがれた人の心につけ入って殺人を楽しむ人物が。それは、アイドルの衣装に身を包んだココだった……。

 衝撃的なラストに、SNSでは「マリア様は不死身だから戻ってきそうなラスト。こんなパラレル妄想も悪くない」「衝撃のラストで最後まで面白かったです」「想像の余地を残したラストは好きだな」「マリアの妄想シーンが実際そうだったら良かったのに……」「平和に終わらないラスト美食探偵ぽくて良きだ」といった反響があった。

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