鈴木京香:コロナ禍の撮影でも前向きに 「どう取り入れて仕事をするのか」

連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」に出演する鈴木京香さん
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連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」に出演する鈴木京香さん

 女優の波瑠さん主演の連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で、肉体派熱血刑事・矢代朋(波瑠さん)とバディーを組む、文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙を演じる鈴木京香さん。新型コロナウイルスの影響で、フェースシールドを着用したり、スタッフ、キャストからの差し入れなどがなくなった撮影現場でも「がっくり落ち込むのではなく、これをどう取り入れて仕事をするのかと考えると、苦になることではないです」と前向きに語った。鈴木さんに作品にかける意気込みなどを聞いた。

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 ◇理沙はギャップのある女性

 ドラマは麻見和史さんの「警視庁文書捜査官」(角川文庫/KADOKAWA刊)が原作。2018年4月期に放送された連続ドラマのシーズン1、昨年4月にはスペシャルドラマが放送された。これまでのシリーズに引き続き、大森美香さんが脚本を担当。シーズン2では、朋と理沙が“一筋縄ではいかない令和の未解決事件”に挑む姿が描かれる。

 鈴木さん演じる理沙は、「人より文字が好き」と豪語し、ひっそりとした地下にある第6係の文書室にこもっている女性。文書の解読によって未解決事件捜査の突破口を見いだす一方、心理学用語や導き出されるとっぴな推理で周囲をあ然とさせることもあるキャラクターだ。再演するにあたり、「前回演じさせていただいたことが実を結んで、自然とできていたので、今回は役作りであまり心を砕く必要はなかったです。実際にみんなとやり取りをして、より強く思い出してくるものがあったので、自然に役に入り込めたと思っています」と話す。

 理沙について「外見とキャリアのギャップがある女性だなと思います。すごくしっかりしている上司のように見えますが、実際はコンプレックスも多い女性で、これまで地下室でずっと居心地よくやってきたんだろうなと思います」と印象を語る鈴木さん。「朋のおかげで仕事に対する意欲が高まっていく姿も魅力的だなと思います。外見的には嫌みやからかうことを言ったりしていますが、捜査に興味を持って頑張る姿は、魅力的ですね」と話した。

 ◇フェースシールドで共演者との仲深まる

 ドラマは新型コロナウイルスの感染対策を徹底的に行いながら撮影が進んでいる。撮影現場で感じたことを聞くと、「以前からすごく変わったとは感じていないんです」と意外な回答。「新しい習慣にしようとみんなで気を配っていることが定着してきて、シーズン1の撮影時とまったく違うという感じはしないです。フェースシールドを装着するときは『変わったんだな』と思いますが、現場というより世の中全体が変わったんだなと感じました。でも撮影が進行していくにつれ、違和感もなくなってきました」と笑う。

 撮影現場で困ったことは、共演者やスタッフらとの会話で「(フェースシールドで)ちょっと声がこもって聞きづらいこと」だといい、「でも一生懸命聞こうとして口を見たり、『今何て言ったんだろう』とその人のことを知ろうとすることで、より仲が深まっていくのを感じています」と前向きに捉えている。

 自粛期間中は、凝った料理を作ることにハマっていたそうで、「ぬか漬けを漬けるようになったり、薬膳カレーのスパイスの配合をしたり、いろんなお米を食べたり(笑い)。自分なりに楽しもうと思っていて、気をつけないといけなかったのは太らないこと(笑い)。理沙が増量して戻ってくるのはいけないので、気をつけていました」と顔をほころばせていた。

 ◇続編に意欲も

 シーズン2になってパワーアップした点について聞くと、「第6係が個性豊かな布陣になって戻ってきました。(脚本の)大森さんのご苦労だと思いますが、シーズン1でいろんな文字のトリックがあったのに、また文字で解決する事件が発生します。トリックの面白さのおかげもあって、豪華なゲストも出演してくれます」とアピールする。

 波瑠さんとのバディー感も劇中と同様に強まっているといい、「現場で分からないことがあると、波瑠ちゃんに頼ってしまうところがあります。それが多くなってきたので、もう少ししっかりしないとって思うぐらい、頼っちゃうんですよ」と笑顔を見せる。

 「大森さんは『まだまだトリックはある』と言っていたので、それがすごく楽しみです。『波瑠ちゃんとまたスペシャルで会えるかな』と、そんな気持ちを持って撮影しています」と、早くも続編に意欲を示していた。 

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