麒麟がくる:再開後の見どころは… 光秀と信長「大きな国作り」の行方 道三の“遺言”が“呪い”に変わる日がくる?

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8月30日放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」第22回のワンシーン (C)NHK

 俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送が8月30日からいよいよ再開される。ドラマの公式ホームページでは、放送再開に向けての特報映像が公開中で、「再び麒麟を探す旅が始まる」「物語は将軍をめぐる新たな戦いへ」「光秀、ついに歴史の表舞台へ」「信長との運命が動きだす」といった文字が躍っている。その中で、光秀(長谷川さん)の口から語られているのが「かつて道三様に言われました。『誰も手出しはできぬ、大きな国を作れ』と」という言葉。これは5月3日放送の第16回「大きな国」で、斎藤道三(本木雅弘さん)から託された“遺言”の一部で、放送休止前最後の回として6月7日に放送された第21回「決戦!桶狭間」のラストでも、物語の今後に向けての“重要なプロローグ”として挿入されていた。果たして光秀は、道三の遺言通りに信長(染谷将太さん)と共に「大きな国」を作ることができるのか。その行方こそが、再開後の見どころの一つになっていくのではないだろうか。

 ◇道三は「信長から目を離すな」とも言っていた

 改めて、第16回「大きな国」の道三の“遺言シーン”を振り返っておこう。それは「長良川の戦い」直前でのことだった。嫡男・高政(伊藤英明さん)を討つべく出陣を決める道三。美濃の国を二分する戦を止めようと光秀は道三の元へとやってくるが、道三の意志が変わることは決してなかった。

 最後に光秀に振り返った道三は、後光を浴びながら「わしの父親は山城の国からきた油売りで、美濃に居つき大を成した。わしによう申しておった。美濃も尾張もない、皆一つになればよい。近江も大和も。さすれば豊かな大きな国となり、誰も手出しはできぬ。わし一代ではできなかったが、お前はそれをやれと。わしも美濃一国で終わった。しかし、あの信長という男は面白いぞ。あの男から目を離すな。信長となら、そなたやれるやもしれぬ。大きな国を作るのじゃ。誰も手出しできぬ、大きな国を」と思いを託すと、「さらばじゃ」との言葉を残して、光の中に消えていく。「麒麟がくる」屈指の名シーン誕生の瞬間である。

 一方、この道三の“遺言”を放送当時から“呪い”と捉えているファンもいる。道三は光秀に「信長となら、そなたやれるやもしれぬ」と2人の“大きな国作り”への期待を示しながら、「あの男(信長)から目を離すな」と忠告めいた言葉も残しているからだ。

 もちろん、光秀が信長を本能寺で討つという歴史を知っているからこそできる、裏読みではあるのだが、道三の“遺言”がどうやって回収されるのか、それがいつしか“呪い”に変わり、王が仁のある政治を行うときに必ず現れる聖獣「麒麟」の到来を待つ光秀を苦しめるのか、興味は尽きない。クライマックスに用意されるであろう、「本能寺の変」がどのように描かれるのかにも直結する話で、その途中には「比叡山焼き討ち」もある。

 ◇「本能寺の変」「比叡山焼き討ち」… OPの炎がだんだんシリアスなものに?

 「本能寺の変」「比叡山焼き討ち」という二つの歴史的事件に共通するものとして挙げられるのが、信長、光秀、そして炎だ。その炎は、1月の「麒麟がくる」スタート時から話題となってきたオープニング(OP)タイトルバックで非常に印象的に使われている。

 OPタイトルバックはさまざまな示唆に満ちたフル尺3分弱の映像で、終盤には、燃えさかる炎をバックに光秀が何かを叫んでいるシーン(音声は入ってない)もある。これは役を演じる長谷川さんのアドリブによって生まれたものだが、「呪いにかかった光秀が叫び声を上げている姿」に見えなくもない。

 OPタイトルバックを手掛けた広告制作チーム「TUGBOAT」の多田琢さんは、以前インタビューで、「光秀と言ったら『本能寺』。第1回でも火事の描写がありましたが、光秀と炎って非常に結びつきが強いもので、最終回に近づいていくにつれ、あの炎がだんだんとシリアスになってくれば」と語っていたが、光秀は何と叫んでいるのか、それは道三の“呪い”によるものなのか。想像を膨らませることで、今後の「麒麟がくる」がより一層楽しみになることは間違いない。

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