俳優の玉木宏さんが主演を務める連続ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐(ふくしゅう)者」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)。2015年に亡くなった白川道さんの未完の小説「竜の道」(幻冬舎)が原作で、竜一(玉木さん)と竜二(高橋一生さん)の双子が、養父母を死に追いやったキリシマ急便の社長・霧島源平(遠藤憲一さん)に復讐する姿を描いている。遠藤さんが、演じる源平やドラマの見どころなどについて語った。
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9月8日放送の第7話では、妻の芙有子(斉藤由貴さん)を失った源平が、悲しみを打ち消すかのように、以前にも増して仕事に没頭。何としても大手通販会社との契約を勝ち取ろうと躍起になる。源平の焦りに乗じて、竜一と竜二は、曽根村(西郷輝彦さん)の手を借り、復讐の最後を飾るにふさわしい計画を実行させる……という展開が描かれる。
遠藤さんは、自身にとって久々の悪役となった源平について「ただ怖いだけの悪役と違って、商人として日本一になりたいという野心で暴走していく男です。基本は商人ということを頭の中に置いて、なるべく笑顔を多用しながら、その奥にたくらみがあるような雰囲気を出せればいいなと思いながら演じていました」と明かす。
第6話では芙有子との関係が描かれた。「家族とのシーンは源平の素が出てくる場所です。ただ、源平はやり方が下手くそなので、芙有子さんに近付きたいけどできない。それに子供たちとも上手に接することができない。だからイライラをストレートに出しているので、家では笑顔はあまり出していないんです。でも、薄気味悪がられるけどね、奥さんの服の匂いを嗅いだりとか(笑い)」と振り返っている。
また、「演じてみたいのは竜一、竜二のどちらかだよね! この年齢とキャラでは永遠に無理だろうけど(笑い)。復讐する側で、ヒーローっていう役は選ばれた人しかできないと思うんだよね。怒りをメインにしつつ、そこにもう少し甘さを加えられる2人だからこそできる役だと思います。俺がやるとギラギラすぎて嫌になっちゃうと思うんだよね(笑い)」とも語った。
第7話から物語は最終章へ突入する。遠藤さんは「玉木君も一生君も男っぽさと華やかさが強烈な2人が相手なので、源平が“ちんちくりん”だと復讐劇が陳腐なものになってしまいます。戦いがいがある相手にならなきゃいけないので、魅力ある悪(わる)を意識してきました。大嫌いだけど、つい気になってしまう源平の行く末に最後まで注目して見てもらえたらありがたいです」とメッセージを送っている。
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