明日海りお:元宝塚トップ 杉咲花主演「おちょやん」で朝ドラ初出演 

NHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演が決まった明日海りおさん
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NHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演が決まった明日海りおさん

 約5年半にわたり宝塚歌劇団花組のトップスターを務め、2019年11月に退団した明日海りおさんが、杉咲花さん主演で11月30日にスタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」に出演することが10月15日、明らかになった。明日海さんは朝ドラ初出演。ヒロイン千代(杉咲さん)にとって家族と同様の存在となっていく、喜劇の一座「鶴亀家庭劇」の女優・高峰ルリ子を演じる。

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 明日海さん演じる高峰ルリ子は新派出身の女優。かつては東京で主役を張る人気女優だったが、大山鶴蔵社長(中村鴈治郎さん)に頼まれて鶴亀家庭劇のメンバーに加わったという。プライドが高く、最初は喜劇をバカにしていたが、徐々に女優魂に火がついていく……という役どころだ。

そのほか、鶴亀家庭劇の座員たちとして、曽我廼家寛太郎さん、渋谷天笑さん、大塚宣幸さん、大川良太郎さん、松本妃代さん、坂口涼太郎さん、芝居茶屋「岡安」で働く人々として、楠見薫さん、土居志央梨さん、仁村紗和さん、古谷ちささんの出演も発表された。大川さん、松本さん、土居さん、仁村さん、古谷さんは今回が初の朝ドラとなる。

 103作目の連続テレビ小説となる「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生がモデル。浪花さんは戦前、「松竹新喜劇」の前身である「松竹家庭劇」に参加し、二代目の渋谷天外さんと結婚。喜劇女優としての道を歩んだ人物。戦後、「松竹新喜劇」に参加。離婚後、一時女優をやめるが、NHK大阪のラジオドラマで復活。その後、「大阪のお母さん」として映画やテレビで活躍した。今回のドラマでは実在の人物をモデルにするが、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く。

 杉咲さん扮(ふん)する主人公の千代は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。多くの芝居小屋が立ち並ぶ街で、華やかな芝居の世界に魅せられた千代は、自らも女優を目指すようになる。そして喜劇界のプリンス、天海一平(あまみ・いっぺい)と出会い、妻になるとともに喜劇女優としても花開いていくが、戦争などの不幸が重なって女優を一時引退。しかしあるラジオドラマをきっかけに奇跡の復活を遂げる……というストーリー。

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