華麗なる一族:内田有紀&麻生祐未が愛憎劇 “万俵大介”中井貴一の愛人、妻役で出演

連続ドラマ「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演する内田有紀さん(左)と麻生祐未さん=WOWOW提供
1 / 3
連続ドラマ「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演する内田有紀さん(左)と麻生祐未さん=WOWOW提供

 女優の内田有紀さんと麻生祐未さんが、俳優の中井貴一さん主演のWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演することが11月11日、分かった。内田さんは主人公・万俵大介(中井さん)の愛人である高須相子、麻生さんは大介の妻・万俵寧子をそれぞれ演じる。

ウナギノボリ

 内田さん演じる相子は、表向きは住み込みの家庭教師だが、そのほかに二つの大きな役割を担っている。一つは、今後の阪神銀行を大きくすべく、そして万俵家の繁栄のために、息子・娘たちの縁談をつかさどる、閨閥(けいばつ)作りだ。政官財界とのつながりを武器に、大介とともに政略的に組んだ閨閥が、着々と成果を上げつつある。二つ目は、大介の愛人であるということ。政治力はさることながら、抜群の美貌の持ち主で、大介を手なずけている。

 麻生さん演じる大介の妻・寧子は、京都の公卿華族の子爵を父に持つ令嬢。戦後、家庭教師としてやってきた相子に妻、母の地位をじわじわと侵食されるようになる。息子、娘たちからは確かな愛があり、感情が表立って出ない次男・銀平(藤ヶ谷太輔さん)は、寧子の平穏を祈ってきた。悪夢のような毎日で、寧子もまた、息子、娘たちの幸せを第一に願っている、という役どころ。

 「華麗なる一族」は、WOWOWの開局30周年記念番組の一つとして制作。原作は山崎豊子さんの同名人気小説(新潮文庫)で、1974年に山村聰さん主演でテレビドラマ化。同年、佐分利信さん主演で映画化され、さらに2007年にはTBS系「日曜劇場」で木村拓哉さん主演でテレビドラマ化された。

 物語は日本が最も輝いていた時代、高度経済成長期が頂点を極め、その金字塔である大阪万博を間近に控えた状況を背景に、富と権力獲得への手段として、関西の財界で閨閥を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、その一族である万俵家の繁栄と崩壊を全12話で描く。脚本はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や「連続ドラマW 沈まぬ太陽」などの前川洋一さんが担当。大ヒット映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」などの西浦正記さんがメガホンをとる。

 「連続ドラマW 華麗なる一族」は、WOWOWプライムで2021年4月に放送。

 内田さん、麻生さんのコメントは以下の通り。

 ◇内田有紀さんのコメント

 ――「華麗なる一族」高須相子役が決まった時の印象や意気込みをお聞かせください。

 高須相子は万俵家に関わるキーマンとして大切な役どころですが、彼女の芯の強さと、心の奥底にある女性としてのさみしさを丁寧に表現していきたいと思います。また、彼女は私がこれまで演じたことのない女性像。40代の女優として、自分でも見つけられなかった新しい顔を探し当てたいと思ってます。

 ――最初に脚本を読まれた時の感想についてお聞かせください。

 人間の持つ嫉妬や欲の恐ろしさが描かれており、読んでいて鳥肌が立ちながらどんどんページをめくっている自分が居ました。万俵大介の息子までをも利用していく強欲さで、一族の繁栄の様子が描かれているこの世界観がどんなお芝居で表現されるのか、そんな期待に胸が躍りました。大介を通して、時代の波を作り出す当時の高度成長期の日本の様子も垣間見られて興味深かったです。

 ――視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

 「華麗なる一族」は過去に何度か映像化された名作です。1960年代の日本を舞台とした重厚なテーマが、現代の撮影技術による映像美と音響効果でまた更に進化した作品となって表現されると思います。私自身も今一度襟を正す思いで挑みますので、ぜひご期待ください。

 ◇麻生祐未さんのコメント

 ――「華麗なる一族」万俵寧子役が決まった時の印象や意気込みをお聞かせください。

 「華麗なる一族」の一員に選ばれ、とてもうれしく光栄に思っています。今まで寧子を演じてこられた名優の方々に恥ずかしくないよう、慎重に演じたいと思います。

 ――最初に脚本を読まれた時の感想についてお聞かせください。

 原作の面白さはそのままに、毎回この世界をのぞきたくなるような展開に読んでいてワクワクしました。放送がとても楽しみです。

 ――視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

 時代や環境が違っても、家族や社会を取り巻く人間関係は、普遍的なもの。そんな人間模様の面白さが詰まった名作です。自由を制限された世界で、精いっぱい、寧子なりの幸せを見つけていきたいと思います。

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事