全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
女優の木村文乃さんが主演を務める連続ドラマ「七人の秘書」(テレビ朝日系、毎週午後9時)。10月22日にスタートし、第1話から第7話まで各話の平均視聴率(世帯)は、全て13%を上回る好調ぶりで、SNSでは「勧善懲悪が気持ち良い。現代版必殺仕事人」「見ていて気分爽快!」といった声が視聴者から上がるなど、話題となってきた。ドラマは12月10日放送の第8話で最終回を迎えるが、放送前に木村さんに同作への思いを聞いた。
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ドラマは、木村さん演じる東都銀行の常務秘書・望月千代ら、それぞれ悲しいバックボーンを持つ秘書たちで構成される“影の軍団”が、金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃し、理不尽だらけの日本社会を裏から変えていく様を描く。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(同局系)など数々のヒットドラマを生み出してきた中園ミホさん脚本、内山聖子エグゼクティブプロデューサーの“名物コンビ”のもと、制作されている。
“名物コンビ”が手掛けるオリジナル作。かつ、広瀬アリスさん、菜々緒さん、シム・ウンギョンさん、大島優子さん、室井滋さん、江口洋介さん、岸部一徳さんら豪華なキャスト陣の中で、木村さんは同局の連ドラ初主演にして、中園さんの作品に初出演となった。キャスト発表時、木村さんは「感謝と興奮と緊張でわくわくしています」とコメントしていたが、最終回放送直前の現在の心境はどうか。
「プレッシャーはずっとありました。だんだんと視聴率も上がっていったので、いきなりすごいことになってしまったなと。最終回を見終えるまではずっと緊張感は切れないと思います」と話す。
今回、秘書という役柄のため、せりふが少ないというのも特徴で、木村さんも「こんなにせりふが少なかったのは初めてかもしれません」としみじみ。「せりふがないなら顔に出さないと、私は“ただの人”になってしまう、という緊張感を持っていました。せりふ以外の部分は中園さんと内山さんに『どうくる?』と楽しんでいただけているのかなと思っていたので、本当に挑戦の3カ月間だったのかなと思います」と語る。
逆に数少ないせりふには、どういう思いを込めていたのか。「秘書たちや、登場する人物たちが抱いている痛みや苦しみというのは誰しもが持っているものであると考えていて、視聴者にどう気持ち良く受け止めていただけるかをずっと考えていました。特に悪者を成敗するシーンのせりふの言い方は、ただ気持ちのままに言うのではなくて、視聴者がそのせりふに心を救われるような言い方にすることを意識していました」と明かす。
千代(木村さん)ら“影の軍団”メンバーである7人の秘書には、広瀬さんや、菜々緒さん、シムさん、大島さん、室井さんと個性豊かな顔ぶれが集結した。その中で意識したことについて聞くと、「バランスを意識しました。7人いるのでバランスを崩してはいけないと思うので、私がうまくバランスをとれたらいいなというのは強く思っていました」と回答。その上で「不二子(菜々緒さん)だったらビジネスパートナー、三和(大島さん)だったら親友、サラン(シムさん)だったら妹、七菜(広瀬さん)だったら後輩と、それぞれへの接し方を意識しました」と振り返る。
そのバランスも「とれていたかどうかも最終回を見終えるまでは分からない」と慎重な姿勢を崩さない木村さん。一方で、「普段ドラマを見ない方が見てくれているという反響をすごく聞きます」と明かすと、「中園さんの描かれる魅力的な世界観があってこそです」と頬を緩ませた。
少々、気が早いが「続編」への意欲を聞いてみると、木村さんからは「ほかのキャストにすでに聞きました」という意外な答えが。「この状態で続けていくのではなくて、もっとブラッシュアップできるよね、もっといろいろやりたいよねという話が出ています」とやる気十分な様子で、「(広瀬)アリスちゃんが『私が出演するドラマは結構続編率が高いんです!』と言っていたので、もし、実現するならば、アリスちゃんのおかげですね」と笑っていた。
いよいよドラマは最終回を迎える。予告映像では「暴かれた七人の秘密」「影の軍団、解散!?」などと衝撃的な言葉が並んでいたが、見どころを聞くと、「お兄ちゃん(マキタスポーツさん)の話、萬さん(江口さん)の話や、粟田口(岸部さん)との確執など、張り巡らされていた伏線が、全てキレイにかつ、爽快にたたまれます。皆さんが気持ち良く笑える最終回です。ぜひ見ていただきたいです!」とアピールした。
最終回は拡大スペシャルとして、12月10日午後9時に放送される。