おちょやん:宮田圭子、ハナさんは「きぜんとしているけど、フワっ」 千代役・毎田暖乃の“頼もしさ”証言

NHK連続テレビ小説「おちょやん」に岡田ハナ役で出演している宮田圭子さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おちょやん」に岡田ハナ役で出演している宮田圭子さん (C)NHK

 杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」に、芝居茶屋「岡安」の女将(おかみ)シズ(篠原涼子さん)の母・岡田ハナ役で出演している宮田圭子さん。ハナは千代(杉咲さん、子供時代は毎田暖乃ちゃん)が女中奉公することになる「岡安」の先代の女将で、道頓堀のことは何でも知っている。また、千代や一平(成田凌さん、子供時代は中須翔真君)のことを気にかけ、時に優しく、時に厳しく助言しながら見守っている。「最初はプレッシャーがあってひるんだんですが、台本を読ませていただいたら、きぜんとしているけど、フワっとした柔らかい部分もある、とってもすてきで魅力的な役でした。ハナさんをやらせてもらって、ありがたいなと思っています」と話す宮田さんが、ドラマについて語った。

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 ◇「べっぴんさん」以来4年ぶり朝ドラ 「もうすっかり道頓堀の女になっています」

 「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生をモデルにしながらも、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く、103作目の朝ドラ。

 主人公の竹井千代は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。多くの芝居小屋が建ち並ぶ街で、華やかな芝居の世界に魅せられた千代は、自らも女優を目指すようになる……というストーリーが展開する。

 2016年度後期の「べっぴんさん」以来、4年ぶりの朝ドラ出演で、「それはもう天にも昇るほどうれしかったです」という宮田さん。「オリンピックかのように4年ぶりに出させていただいて(笑い)。オリンピックは延期になり、こちらの撮影も新型コロナウイルスの影響でいろいろと大変でしたが、やっと撮影に入らせてもらえて、ありがたく毎日を過ごしています。どうかみんな健康でと願って撮影に入りましたが、始まったらもう役に没頭してやっています」と明かす。

 自身と役どころを比べて、「いろいろな歴史・経験を踏んできて、道頓堀という場所を肌で感じ、自分の目でちゃんと見て体験しているハナさんは、足から頭の先までしっかり『道頓堀』に埋まっているでしょうけれど、実は私自身は、道頓堀にあまりなじみがありませんでした」としながらも、「ハナさんは道頓堀を仕切って、一代で『岡安』を立派なお店にしますから、コロナ禍の自粛期間中に道頓堀に関する本を読み、道頓堀に出てくる女性たちを学びました」と勉強熱心な一面も。

 「その後、今回のスタジオに入って道頓堀のセットを見たら、何だかタイムスリップしたみたいで、すごく懐かしく感じたんです。もうすっかり道頓堀の女になっています」と笑った。

 ◇千代ちゃんのパワー、バイタリティーに「元気をもらえるんです」

 撮影現場は「すごく和気あいあいとしていて、とてもいい雰囲気」といい、「千代の幼少期を演じる毎田暖乃ちゃんも、ずしっと構えていて、一緒に演技していてもたまにはかばってくれるし、手をさしのべていたわってくれるし、せりふを忘れたらぽんと言ってくれるし、なかなか頼もしいですよ。緊張していると言っていたけど、あんまり緊張してなさそうですね」と笑顔を明かす宮田さん。

 続けて「杉咲花さんは、もう関西ことばが完璧!」と絶賛すると、「私は神戸の人間ですが、それでも台本の言葉って大変なんです。方言指導の先生に注意されることもしょっちゅうです。なのに、杉咲さんが完璧なので、頭が下がります。ハナの孫みつえちゃんも、天真らんまんで、いい子に育ったなって感じなんですよ。演じられているご本人の東野綾香さんも、すごく伸び伸びした素直な方。高城百合子さんは、新劇の女優さんという設定ですよね。演じられている井川遥さんが、欄干に座ってらっしゃる姿が、それはまあ美しかったです(笑い)。それだけで、この人が舞台に立ったらすてきだろうなと思いました」と次々と共演者の印象を語った。

 さらに宮田さんは、「台本を読んでいて『えー! この役は、誰がやるんだろう? この役は、誰がやるんだろう?』と、ワクワクしました。出てくる人、出てくる人、みんな魅力的で、可愛らしくって、おかしくって、ちょっとかっこいいんですよ」とすっかり魅了されている様子で、「そういう人たちがしゃべったり動いたり、ぶつかりあったりしているドラマなので、すごく面白い作品になっていると思います。千代ちゃんにどんどん、どんどん覆いかぶさってくるきついもの、厳しいものを跳ね返すのではなく、背負ったまま、それでも前へ進んでいくパワー、そのバイタリティーに元気をもらえるんです」と断言。

 「共演している私自身も元気をもらっているし、たぶんハナさんも元気をもらっていると思いますね。登場人物ひとりのおもしろさをぜひみなさんに感じていただきたいですし、お芝居の魅力をテレビを通して感じていただけたらいいなと思います」と最後に視聴者に呼びかけていた。

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