2021年の初回となる1月3日放送の第39回「本願寺を叩(たた)け」を含め、残り6回となった2020年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)。主人公・明智光秀役の長谷川博己さんは、「この役から離れるのは少し寂しい気持ちもありますが、クライマックスは本当に面白いものになっていると思いますので、最後まで皆さんに楽しんでいただければうれしいです」と視聴者に呼びかけた。
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長谷川さんは「約1年半光秀を演じさせていただきました。撮影中いろいろなことがありましたが、長期間の撮影の中で、キャラクターに深みが増したといいますか、熟考して光秀という役に向き合えたすごくいい時間だったなと思います」としみじみと振り返り、「早く結末を迎えたいと思う気持ちもある一方で、いざ終わりに近づくとこの役から離れることに少し寂しい気持ちもしています」と現在の心境を告白する。
さらに、「光秀は、さまざまな登場人物たちにたくさん刺激を受けます。共演者の皆さんからもらった光のようなものを自分の中に取り入れて、光秀をここまで体現できたと思います。今は光秀が本当にこういった人生だったのではないかと疑いなく思えていますし、そのくらい、光秀の人生をがっちり過ごせました」と手応えを明かす長谷川さん。
物語は「本能寺の変」まであと7年のところまで来ていて、「これから物語は佳境を迎えることになりますが、その先には皆さんも気にされている『本能寺の変』が待っています。この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、『本能寺の変』に関してもこれまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は『本能寺の変』に至ったのか。見てくださる皆様に、その心の機微を感じ取っていただき感情移入していただけたらうれしいです」と思いを語った。
また長谷川さんは、「次に始まる(吉沢亮さん主演の2021年大河ドラマ)『青天を衝(つ)け』につなげられたらいいなと思っております」と使命感をのぞかせつつ、「ずっとこうやって大河ドラマを続けていってもらいたいなと、何があっても続けてもらいたいなと思っています」と最後に話していた。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く。
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