2月7日に最終回を迎える長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第43回「闇に光る樹(き)」が1月31日に放送され、有名な「宴」のエピソードが描かれた。
武田を攻め滅ぼしたことを祝い、信長(染谷将太さん)が安土城に家康(風間俊介さん)を招いての宴が開かれる。家康の希望で、光秀(長谷川さん)は饗応役(きょうおうやく)を任されるが、祝宴の席で信長が急に「膳が違うぞ」「品数が足りん」と言いだし、光秀は理不尽な叱責を受ける。
これでは面目が立たないという信長の元から慌てて膳を下げようとする光秀だったが、椀(わん)の中身をぶちまけてしまい、信長の怒りは頂点に。光秀の首に扇子をあて、「十兵衛、下がれ!」と足蹴(あしげ)にする信長。蘭丸(板垣瑞生さん)の「上様に粗相をなさったな。無礼であろう」との一言が火に油を注ぐが、ここで光秀は蘭丸の体を払い、般若のような形相で信長をにらみつける……。
同シーンは、光秀を悩ませる「月にまで届く巨大な大木を切る不思議な夢」とオーバーラップする形で描かれ、光秀の手がまるで“平手チョップ”のような動きを見せた。
演出を担当した一色隆司さんは、「饗応のシーンですが、このシーンは、光秀の追い詰められた信長への思いを爆発するということの象徴として、夢の中で見てきた木を切るということを重ねて描いてみたらということで、ああいうアクションを長谷川さんが提案してくださいました」と明かす。
さらに「夢の中で木を切るときの心を現実と重ねて、夢と現実が交差するという表現をしています」といい、「注意深く見ていただくと分かる通り、現実の音が夢の映像が現れてくると段々遠くなり、そして、夢の中の音しか聞こえなくなります。まさに現実と夢の世界がクロスフェードして、光秀の心の叫びが爆発する、そういうシーンをあのポーズに込めました。信長に対するあの場の怒りが本能寺につながったのではなく、これまでのさまざまな思いの積み重ねによって本能寺へ向かっていくということを意識して現場で作り上げていきました」と振り返った。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く。2月7日の最終回は15分拡大版となる。
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