ドクターX:大門未知子が帰ってきた! 10月から2年ぶり新シリーズ 誕生10年目、米倉涼子「私の人生設計になかったこと」

ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第7シリーズで主演を務める米倉涼子さん=テレビ朝日提供
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ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第7シリーズで主演を務める米倉涼子さん=テレビ朝日提供

 女優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で、2年ぶりの新作となる第7シリーズが、今年10月から放送されることが5月19日、明らかになった。今年はシリーズ誕生から通算10年目に突入する節目の年で、米倉さんは「この10年は自分自身の歴史をものすごく振り返られる時間。まさか大門未知子という1人の女性の歴史が10年続くなんて……! 私の人生設計になかったことなので、ありがたい限りです」としみじみと語っている。

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 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子(米倉さん)を通して医療現場を描いた人気ドラマ。2012年に放送された第1シリーズは同年の民放連続ドラマ1位となる平均視聴率(世帯)19.1%(関東地区 ビデオリサーチ調べ、以下同)をマーク。2013年放送の第2シリーズは平均視聴率23.0%、2014年放送の第3シリーズは平均視聴率22.9%、2016年放送の第4シリーズは平均視聴率21.5%、2017年放送の第5シリーズは平均視聴率20.9%、2019年放送の第6シリーズは18.5%を記録している。

 第7シリーズは、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」が舞台。「東帝大」は感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を採用。外科は別棟の分院へ追いやられ、メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する内科が台頭の兆しを見せていた。

 そんな感染危機と新たな権力が渦巻く「東帝大」に舞い戻った未知子は、疲弊しきった医療現場でひるむことなく、目の前の命を救うためにまい進する。

 ドラマには、内田有紀さん、岸部一徳さん、遠藤憲一さん、勝村政信さん、鈴木浩介さん、西田敏行さんら、常連メンバーが再集結する。米倉さんは「私たち『ドクターX』ファミリーのみんなが『ぜひもう一度やりたい』と願い、実現した最新シリーズ。そのパワーが皆さんに届いたらいいな、と思います」と語っている。

 今年10月スタートで、毎週木曜午後9時から放送。

 ◇米倉涼子さんのコメント

 --2012年に誕生した「ドクターX」も10年目。米倉さんはこの年月をどう感じていますか?

 「ドクターX」が始まると最初に聞いたのは、初めてブロードウェイでミュージカル「CHICAGO」に出演するため、ニューヨークに滞在していたときだったんです。そのタイミングを含めて考えると、この10年は自分自身の歴史をものすごく振り返られる時間。まさか大門未知子という1人の女性の歴史が10年続くなんて……! 私の人生設計になかったことなので、ありがたい限りです。

 それこそ最初は、大門未知子がどういう存在なのか、私にも全然分からなかったんです。でも「未知子はスッキリしてるよね。失敗しないよね」というイメージを、みんなで築き上げていき、この10年で視聴者の皆さんの中にも浸透していって……。そう考えると、この10年は未知子を演じる上での“起承転結”でもあったんだと思います。今回も未知子をしっかり演じきるために、今は最新シーズンに向けてエネルギーを蓄えているところです。楽しみにしててください!!

 --この10年、米倉さん自身が「ドクターX」から受けた影響は?

 お医者さんと会える連載が始まるなど仕事の幅も広がりましたし、街中でも米倉涼子ではなく「大門未知子」と呼ばれるようになって……。影響はすごく大きいですね! 中でも大きい収穫は、「ドクターX」ファミリーのみんなと一緒にいることで得られた“仲間意識”。もちろん私だけでなく、みんなも「絶対に前作を超えるものを作りたい!」と思っているはずなので、楽しいだけじゃなくプレッシャーもあります。でも、みんなで力を合わせて超えていきたいなって、今回も思っています。

 --昨年はスピンオフである「ドクターY」にご出演されましたが、「ドクターX」は2年ぶり。最新シリーズに臨むにあたって、何か心境の変化などありますか?

 実は「ドクターY」のとき、撮影があまりに楽しすぎて、未知子がちょっとハイパーになりすぎちゃったなって、反省したんです(笑い)。よくよく考えたら、「ドクターX」第1シリーズの未知子って、もっと無口で、今より落ち着きがあったんですよね。セリフも昔は少なくて、基本的に口を開けば「私、失敗しないので」と「いたしません」。それがインパクトにつながって、大門未知子のイメージが定着したと思うんです。だから、今回の最新シリーズでは原点に戻って、少し落ち着きを取り戻したいな、と。この10年の経験を経て、もっと自信を持って、大人になって帰ってきた未知子でありたいな、と思っています。

 --独立されて1年がたちました。ちょうど落ち着いてきた頃だとは思いますが、現在の“仕事に対するスタンス”はどんな感じですか?

 自分でやらなければいけないことが、すっごく(!)増えたので、疲れてはいますけど(笑い)、“自分が挑戦したいこと”をやるというスタンスは変わらず……。意外と皆さんが思うほど、私自身は変わっていないんですよ(笑い)。ただ、以前は周りの皆さんが作り上げてくださった棚の上に乗るだけだったのが、今はそれこそショーのライティングや楽曲選びなど、打ち合わせの段階から参加させていただくようになったんです。頭は毎日休まらないですけど(笑い)、ゼロから作り上げる楽しさを覚えました!

 --そんな頭がフル稼働の中で、『ドクターX』の第7シリーズが始まります。

 セリフ、覚えられるかな(笑い)? オペのシーンも視力が最近落ちたので、手元がちゃんと見えるか心配(笑い)! でも、コロナ禍でおうち時間が増え、「ドクターX」を動画配信などで見返してくださった方もたくさんいらっしゃったようで、「面白かったです」と言ってもらえて、すごくうれしかったんです。今回は見てくださっている方々同様、私たち「ドクターX」ファミリーのみんなが「ぜひもう一度やりたい」と願い、実現した最新シリーズ。そのパワーが皆さんに届いたらいいな、と思います。

 ◇内山聖子エグゼクティブプロデューサーのコメント

 緊張感、閉塞感が続き、医療現場も大変な時代です。だからこそスタッフキャスト一同、大門未知子に会いたいと思いました。肩の力を抜いて、ひととき一緒に笑ったり泣いたりの時間を過ごしましょう。今回も力強くて痛快です! 全身全霊をかけて面白い「ドクターX」にします。お楽しみに!

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