俳優の北村匠海さん主演で、和久井健さんの人気マンガを実写化した映画「東京リベンジャーズ」(英勉監督)が7月9日に公開される。アクション、SF、友情、ラブロマンスなどさまざまな要素が詰め込まれているが、作品の屋台骨とも言える最重要要素は、ヤンキーでありながら弱くてダサい主人公・タケミチのキャラクターだろう。タケミチとは一体何者なのか、撮影秘話と共に探っていく。
ウナギノボリ
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27歳負け犬フリーターのタケミチ(北村さん)は、人生唯一の彼女・ヒナタ(今田美桜さん)の死を機に、絶頂期だった10年前の高校時代へタイムリープ。覇気のないダメダメフリーターから少しイケている(つもりの)ヤンキー時代へ戻っても、キヨマサ(鈴木伸之さん)たち気合の入った不良にボコボコにされ土下座させられて、カッコイイところは一つも無い。
しかし、ヒナタが死ぬ未来を変えるため弱い自分を鼓舞しながら自分より強い相手にも臆さずに向かっていく姿は、マイキー(吉沢亮さん)やドラケン(山田裕貴さん)らの強いヤンキーたちからも認められて、少しずつ集団の中心になっていく。そんなタケミチのキャラクターが「ヤンキーが苦手」という英監督の心を捉えて、実写映画化の企画がスタートした。
タケミチを演じる北村さんは、原作ファン。一番好きなキャラクターにタケミチを挙げている。「北村が出演するのならで自分も出演しようと思った」と、北村さんの参加が出演理由の一つだったと語る共演者たちも多い。
コロナ自粛での撮影中断期間も、北村さんを中心にキャスト同士で連絡し合うなど、集団の実力者たちから認められ、タケミチが乗り移ったかのような“リアルタケミチ”ぶりを発揮。
撮影最終日には、タケミチが最後の死闘を繰り広げるシーンで何度殴り倒されても諦めずにフラフラと立ち上がる姿を見せ、クランクアップ後には「まだまだ殴られ足りないので、もう少しいたぶってもらえますか?(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語り、現場を盛り上げたという。
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