山下智久:“自分”にアフレコ「終始不思議な感じでした」 国際ドラマ「THE HEAD」が日本語吹き替え版に

国際ドラマ「THE HEAD」の日本語吹き替えを担当した山下智久さん
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国際ドラマ「THE HEAD」の日本語吹き替えを担当した山下智久さん

 動画配信サービス「Hulu(フールー)」で昨年6月に配信された国際ドラマ「THE HEAD」全6話の日本語吹き替え版が、7月21日午前0時に同サービスで独占配信された。本作には俳優の山下智久さんがメインキャストで出演しており、吹き替え版では山下さんが自身の英語のせりふに日本語をアフレコ。「自分自身に声を当てるのはほぼ初めての経験で、終始不思議な感じでした」と感想を語った。

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 「THE HEAD」は、エミー賞も受賞した世界的ヒットドラマ「HOMELAND/ホームランド」などのラン・テレムさんが制作総指揮を務めたサバイバルスリラー。南極の科学研究基地を舞台に、極限状態に置かれた人間たちの壮絶な心理合戦を描いた物語で、山下さんは基地に身を置く越冬隊の一員で微生物学者のアキ・コバヤシを演じた。

 同日午前5時には、山下さんのアフレコ時の模様やインタビューを収めた映像も配信。今後は、撮影当時のメーキング映像も追加配信も予定されている。

 山下さんのコメントは以下の通り。

 --日本語吹き替え版のアフレコで、久々にアキを演じましたが、いかがでしたか?

 どのシーンも鮮明に覚えていたので、それだけ印象的な作品に参加させていただいたんだな、と改めて思いました。と同時に、撮影中の海外での生活もよみがえってきましたね。あの頃は、英語のせりふに感情を乗せる作業がすごく難しく、ただただ撮影についていくのに必死で……。今回アフレコをしながら、毎日もがきながら取り組んでいたこと、そんな僕を支えてくれたスタッフ・キャストの顔を思い出しました。たった3カ月のロケでしたけど、世界中に友達ができましたし、改めて“一生忘れられない夏”だったな、と思います。

 --共演者の皆さんとは今でも連絡を取っていらっしゃるんですか?

 クリスマスやニューイヤーなどのタイミングでメールを送り合ったり、グループチャットルームでみんなと会話したりしてます。ありがたいことに配信・放送される国や地域も広がっているので、その度に情報交換もしてるんですよ。撮影中、現地には一人で行っていたので、すごく大変でしたけど、飛び込んでよかった! 共演者のみんなともすごく強い絆が生まれましたし、自分自身も外国人の方と緊張せずにフラットに接する度胸がついて、いい経験をさせていただきました。

 --オリジナル版ではずっと英語のせりふを話していらっしゃったので、日本語でアフレコをする山下さんを見て不思議な感じがしました。ご自身ではいかがでしたか?

 自分自身に声を当てるのはほぼ初めての経験で、終始不思議な感じでした。台本と映像を見ながら話す時間をキッチリ合わせたり、もともと英語で話しているところに日本語を乗せる作業は、すごく難しかったです……。

 でも同時に、面白さもあって! 吹き替え版のディレクターさんもおっしゃっていたんですけど、英語で話している時は口も大きく動くし、表情も豊かになる。そこに、普通のテンションで日本語のせりふを乗せると、見ている人の中に違和感が生じてしまうんです。ディレクションを受け、テンションや声のトーンを調整しながら『あっ、よく吹き替え版の作品で聞いた感じだ!』って、楽しくなりました(笑い)。

 --アフレコをしていると、以前演じた時の感覚も戻ってくるものですか?

 そうですね、これもちょっと不思議なんですけど……。実は英語のせりふで演じていた時も、僕自身はアキの言葉や感情を日本語で解釈していたんです。今回日本語で改めて演じることで、気持ちの中にあったアキをやっと出せたような気がします。

 --日本語吹き替え版を楽しみにしていらっしゃる皆さんに、メッセージをお願いします。

 今回は吹き替え版ということで、字幕を追っている時は見逃しがちな画(え)力を感じていただきたいです。また、日本語に吹き替えることで、登場人物たちの言葉もダイレクトに皆さんに届くと思います。オリジナルを見てくださった方も、まだ一度も見てらっしゃらない方も、この機会に「THE HEAD」日本語吹き替え版を楽しんでいただけたら、うれしいです。

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