わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
人気刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の新シーズン「相棒season20」が、10月から放送されることが8月26日、明らかになった。俳優の水谷豊さん演じる杉下右京と、反町隆史さん演じる冠城亘(かぶらぎ・わたる)のコンビが7シーズン目に突入する。
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「相棒」は、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・右京がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。反町さん演じる亘はシーズン14で登場。寺脇康文さんが演じた初代・亀山薫、及川光博さんが演じた2代目・神戸尊、成宮寛貴さんが演じた3代目・甲斐享に続く4代目の相棒だ。
新シーズンでは、警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二さん)、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太さん)、警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵さん)ら、特命係存続のカギを握る上層部が暗躍。
捜査1課の“両エース”こと伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)、組織犯罪対策5課・角田六郎課長(山西惇さん)、サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介さん)のほか、前シーズンから加わった小料理屋「こてまり」の女将(おかみ)・小出茉梨(森口瑤子さん)、捜査1課の新人刑事・出雲麗音(篠原ゆき子さん)も登場する。
第1話スペシャルでは、前シーズンの「プレゼンス」前後編、「暗殺者への招待」前後編の全4話で描かれた、一連の事件の“黒幕”内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之さん)が特命係と対峙(たいじ)。亘が逮捕されてしまう、衝撃的な展開が待ち受ける。
――「season20」の撮影がついに始まりましたが、今の心境は?
毎年この時期になると、「さぁ、またこの時が来たな」という気持ちになります。これだけ続けてきたのでいい加減、慣れてもいいのになかなか慣れないんですよ。今、ちょうどいい緊張感みたいなものに包まれています。今年は20作目という節目。「よくこれだけやってきたな」と、ふと思うこともありますが、基本的にはいつもと同じでありたいと考えています。
――20年以上演じてきた右京に対して、今、どのような気持ちで向き合っていますか?
右京はブレない人だなと思います。これまでの20年、僕自身、さまざまな右京を経験することができました。ある時はものすごくシリアスなのに、ある時はコメディータッチ。そしてある時は巨悪に立ち向かい、またある時はとても小さな事件に一生懸命になる……。そういう“幅”の広さが「相棒」の中にはあり、だからこそ長く続けてくることができたのだと思います。しかも、面白い相棒がいていろいろなことが起きるので、飽きるヒマがなかったですね。
――20年分の右京の人生も一緒に生きてきたような感覚でしょうか?
そうですね。ただ、20年という感覚って、あるようでないんです。確かに20年がたったのですが、僕の中ではそれがどのくらいの長さだったのか、区切れないところがあります。ロケ先で出会った子どもたちに「右京さんって名前なんて言うの?」と聞かれたときには、「みんな僕の名前、わからなくなってるんだな」と思い、それだけ長く演じてきたんだなと実感しましたが(笑い)、右京とはいつも新鮮に付き合ってきたという思いです。
――7年目を迎えた右京と亘の関係性について、どう感じていますか?
いろいろな意味で“良い時間”が増えてきたなという感想ですね。これまで、お互いに意識して何かを変えようとしたことはなかったと思います。1年、1年、同じ時間を重ねる中で、自然に2人の世界が生まれてきた……。説明しづらいのですが、カメラの前で右京と亘として芝居しているとき、2人の間でちょっとしたことを面白く感じる瞬間があるんです。まさにちょっとしたことなのですが、この空気はとてもいいなと思いながら演じています。これだけ一緒にやってきたからこそ、生まれたものですね。
――新シーズン初回のシナリオを読んで感じたことは?
現実のどこかでこんなことが起きているんじゃないかと思うような、リアルな感覚を覚えました。それを“相棒ワールド”で描くと、こうなるんだなと……。よく考えると心底、恐ろしいストーリーです。
「相棒」は内輪の人間も油断できない人物だらけで、まったく先が読めない。それでも次から次へと新しい事件に向かっていかなければならず、本当に「この先、どうなってしまうのか」と思います。これから、誰がどんなことを我々に仕掛けてくるのか、怖さと面白さに期待しています。どんなことにも恐れず立ち向かっていこうと、2人で気持ちを奮い立たせています。
――「season20」の撮影がついに始まりましたが、今の心境は?
毎年、同じスタッフが迎えてくれるので、少し間が空いてもスッと入ることができる空気感があります。共演者も同じで、暗黙の了解のもといろいろな芝居に挑戦できるので、みんなで「あぁそうそう」「こういう感じがいいね」なんて言いながら撮影させていただいています。
――シーズン20作目という節目を迎えて感じていることは?
僕自身は冠城亘を演じて7年目になりますが、7年も同じ役を演じるってなかなかないこと。そう考えると、水谷さんの20年という数字はとんでもなく重いものですね。また、同じような状況の撮影でも毎回、シチュエーションや内容などさまざま違っているわけで、長い月日の中では語り切れない多くのことがあったんだろうなと想像すると、改めて20という数字のすごさを実感します。
――7年目を迎えた右京と亘の関係性について、どう感じていますか?
これまで、右京と亘はさまざまな犯人と向き合って事件を解決してきました。水谷さんと僕も同じように、さまざまな撮影現場の中で大変な思いをしながら作品を作ってきました。そんな右京と亘、水谷さんと僕の7年目という数字が自然と重なり、2人の関係性が味になって、よい空気感が生まれているのではないかなと思います。水谷さんも同じだと思いますが、“ここで終わりではない” “もっと何かできるのでは”という思いで日々撮影に取り組んでいます。
――亘を演じて7年目。亘というキャラクターをどう捉えていますか?
「season14」のときとまったく変わっていません。どこかおちゃめで人間味があって……。法務省から来たという素地があるから、その分、遊びができ、役として楽しいなと思います。僕の中では亘は振り幅がすごく大きいキャラクターだなと思います。最近は亘の単独行動が増えましたが、それだけ右京さんからの信頼が厚くなってきたのかな。右京さんと別行動することでまた新たなストーリーが生まれてくるのも面白いなと思っています。
――新シーズン初回のシナリオを読んで感じたことは?
前作に引き続き、キャストたちのお芝居をじっくり見ていただきたいなと思いました。特に今作は、キャラクター同士の掛け合いの面白さが際立っているのではないかなと思います。「相棒」の登場人物は全員が全員、怪しいのですが(笑い)、それが面白いところ。最後まできっちりご覧になっていただきたいなと思います。
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