斎藤工&中島健人:想像が生む創造力 「もしも互いをプロデュースするなら?」クリエーターとして膨らませる夢

WOWOWオンデマンドのCMキャラクターを務める斎藤工さん(右)とSexy Zoneの中島健人さん=WOWOW提供
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WOWOWオンデマンドのCMキャラクターを務める斎藤工さん(右)とSexy Zoneの中島健人さん=WOWOW提供

 WOWOWのCMキャラクターを務める俳優の斎藤工さんと、人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さん。WOWOWでは、今年1月からWOWOWオンデマンドがスタート。それと合わせてWOWOWの看板を背負うこととなった2人は、互いの魅力をさらに深く知り、斎藤さんの「ゼロをイチにする力」、中島さんの「見返りのない愛」にそれぞれほれ込んでいるという。そんな2人がもしも互いを起用して、作品をプロデュースするとしたら……。さまざまなアイデアを持つ斎藤さんと中島さんが、クリエーターとして膨らませる夢に迫った。

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 ◇中島健人、斎藤工は「自分が目指すべき場所にいる」 深まる互いへのリスペクト

 WOWOWオンデマンドは、BS視聴環境が整っていなくてもインターネット環境があればウェブ上で加入でき、テレビ画面だけでなくスマートフォンでもWOWOWを楽しめるサービス。最大1カ月の無料トライアルが可能で、放送同時配信、スポーツ、音楽、ステージなどのライブ配信、オリジナルドラマや海外ドラマなどのアーカイブ配信といった三つのカテゴリーを取りそろえている。

 WOWOWのCMキャラクターとしてタッグを組んだ当初から、「とりこにされる」「存在にほれぼれしている」とそれぞれ“熱視線”を向けていた斎藤さんと中島さん。約10カ月がたち、より関係性が近くなった2人に、今思う互いの魅力について改めて聞いてみた。

 中島さんは「工さんはいろいろな作品で見せる顔がどれも全く違うのですごいです。それから、ゼロをイチにする力を持っているところがかっこいい。スキームを一から作り上げて形にするのはすごく難しいと思うんですよね。俳優としてのギャップに加えて、クリエーティブ力とプロデュース力がある。自分が目指すべき場所にいる方だと感じますし、僕もそういう人間でありたいと憧れてしまいます」と、尊敬のまなざしを向ける。

 一方、斎藤さんは「健人さんは性別や年齢を問わず、人に対して博愛的。見返りのない愛に満ちあふれていると、会う度に感じています。いついかなる時も他人を優先して、自分のたたずまいを見つける。しかも、それが仕事上というプロフェッショナルの枠にとどまらないんです。自分には到底まねできないと思いますし、いつも学びをいただきます」と感服。

 さらに「実は今日、健人さんから誕生日プレゼントをいただきまして……。渡し方もまた自然で、愛のマウントというか。なんて心を満たしてくれるんだろうと、そのホスピタリティーに胸が熱くなりました」と、“ホヤホヤ”の気持ちを教えてくれた。

 中島さんは「工さんの連絡先を知ってはいるんですが、お近づきになって初めての誕生日を、メールで済ませたくなくて。それに、工さんのもとには当日、バースデーメールがたくさん届くじゃないですか。その中の一人になりたくなかったんですよ!今日の撮影で会えることが分かっていたので、会ってプレゼントを渡して、ちゃんと直の言葉で伝えたかったんです」と思いを告白。

 斎藤さんは「忘れたころに祝っていただいて、僕としてはたまらない感じですね」と話しつつ、中島さんの誕生日にお返しとして「これはもう土地とか……(笑い)?」と“提案”して笑いを誘っていた。

 ◇「それぞれの経験を形にしたい」 ゼロからイチを生み出す“仕掛け人”に

 CMキャラクターに就任した中島さんは、「来年春スタートのドラマ(『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触れたいから死にたい』)に出演するメンバーの佐藤勝利から『ドラマでお世話になります』って、まるでWOWOWのお偉いさんみたいな立ち位置として声をかけてもらって(笑い)」と周囲の反響を明かし、斎藤さんは「パソコンやスマホなどで自分たちの広告を目にする機会が多くて身が引き締まる思い」だと実感する。

 では、そんな2人はWOWOWでどんなことに挑戦したいと考えているのだろうか。斎藤さんは「出来上がったものに乗っかるのではなく、“仕掛け人”となって企画から一緒に作っていけたらいいなと思いますね」と語る。

 「健人さんの番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』(毎月第1金曜午後10時放送・配信)を拝見していて、健人さんはクリエーティブのさまざまな角度から多くのことを吸収されている。今までWOWOWを通じてそれぞれが経験してきたものを形にする、それを一つの目標にしたいですし、お互い一人のクリエーターとして、知恵とビジョンを融合させながら何かを生み出せたら」と掲げた。

 中島さんは「工さんの提案の後に、自分が何か提案するというのはすごくおこがましいんですけど……」と恐縮しながら、「僕は工さんとのこの貴重なご縁を大切にしていきたい。今の工さんが考えるスキームに、僕は全力でいろんなアイデアを提案していきたいなって」と話す。

 「そのいくつか手前で、近い未来に何かできるとしたら、2人でラブストーリーをやってみたい。工さんと一人の女性を取り合うとか。勝てる気はしないんですけど(笑い)。僕はそんなことばっかり考えてました(笑い)」と、ちゃめっ気たっぷりな笑顔。斎藤さんが「その三角関係がいびつになって、中島健人を取り合う男女の物語になるかも(笑い)」と言うと、中島さんは「最高ですね(笑い)! さすが、やっぱりアイデアがかっこいいです」と声を弾ませていた。

 ◇斎藤工&中島健人が膨らませる想像 もしも互いをプロデュースするなら…

 次々とアイデアが飛び出す斎藤さんと中島さんに、「互いを起用して作品をプロデュースするとしたら?」と、もう少し想像を膨らませてもらった。まず、斎藤さんは「僕は何かを演じてもらう以前の健人さんの魅力にほだされているので、『もしも中島健人が日本の総理大臣だったら』という作品を作ってみたい」と明かした。

 「健人さんだったらどんな公約にするのかという。その博愛精神が、実は日本のこれからにつながるような意味深いものになるかもしれない。明治以降、変わっていないルールで苦しんでいたり、女性が社会復帰しづらい環境もまだまだある。そういった問題を、僕は“中島健人”という概念が、全て解決してくれるんじゃないかと思っています」とプレゼン。中島さんは「すごい企画ですね……(笑い)」と圧倒されていた。

 一方、中島さんは「もし工さんに自分のありったけの企画をぶつけられるとしたら、やっぱりちゃんとストーリーが出来上がった作品がいい。これは僕の青二才な意見なんですが、工さんにサイボーグになっていただきたいなと。工さんって艶があるんだけど、無機質な雰囲気もすごく出せる方。どれだけパンチしても効かない感じがありますよね。そのサイボーグがある女性と出会うことで徐々に人間の心になっていく……という話を作ってみたいなって」と目を輝かせる。

 「設定は2045年以降で、全然笑ってくれなかったサイボーグがデートに誘うようになり、タキシードを着て、バラの花束まで持ってくるようになる。でも、ある日、サイボーグは自分が進化しすぎたのかもしれないと思い、女性も自分が育てすぎたのかもしれないと気づくんです。お互いの愛が行き違ってしまい、最終的にサイボーグが動かなくなってしまって……」と、既にプランは完璧のよう。「僕はタキシードで迎えにくるサイボーグの工さんの人間らしい笑顔と、それを見て頬を緩めるヒロインの表情を撮るのを楽しみにしています(笑い)」とはにかんだ。

 斎藤さんは「作り手に寄り添う心根」、中島さんは「上質でクオリティーの高い画(え)」をWOWOWの魅力として挙げる。2人の思い描く夢がWOWOWで形になる日を楽しみにしつつ、表現者、クリエーターとして創造し続ける姿をこれからも追い続けたい。

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