高橋文哉:「最愛」吉高由里子の“弟”に注目 仮面ライダーゼロワンから毎クール出演 作品ごとに違う顔

俳優の高橋文哉さん
1 / 1
俳優の高橋文哉さん

 連続ドラマ「最愛」(TBS系、金曜午後10時)で、真田梨央(吉高由里子さん)の弟・朝宮優役で注目を集めている俳優の高橋文哉さん。吉高さん、井浦新さんら実力派の俳優陣の中でも引けを取らない高橋さんの演技力に称賛の声が上がっている。高橋さんといえば、2019~20年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)で主人公のゼロワン/飛電或人を演じたことでも知られているが、「ゼロワン」から「最愛」、そして来年1月期の「ドクターホワイト」(カンテレ・フジテレビ系)まで、休みなく2年半10クールで、7作品に出演。作品ごとに全く違う顔を見せる高橋さんに、「まだ若いのにカメレオン俳優すぎ」といった声も上がっている。

 ◇仮面ライダーとしての一年は「役者人生の基盤」

 高橋さんは、2001年3月12日生まれ。埼玉県出身。「仮面ライダーゼロワン」では、ドラマ初出演にして初主演を果たし、同作の劇場版で映画初主演も飾った。今年1月のインタビューでは、仮面ライダーとして走り抜いた2020年について、「ドラマも映画も経験させていただいて、本当に貴重な一年」と振り返りながら、「まさに、僕の役者人生の基盤です」と表現していた高橋さん。

 クラインクイン当初は、芝居というものがわかっておらず、自身と役の境界線があいまいだったというが、撮影を重ねるごとに、芝居に対する向き合い方が変化。「役としての気持ちや、歩んできた道のりを考える楽しさを知って。それが自分の中で一番大きかったです」と明かしていた。

 その後は、連続ドラマ「先生を消す方程式。」(テレビ朝日系)に出演。反抗的なほかの生徒たちと違って、担任に寄り添う優等生だが、裏ではクラスを牛耳るリーダーとして暗躍する藤原刀矢を演じた。狂気に満ちた演技が印象に残っている視聴者も多いのではないだろうか。

 ◇2021年は全クールのドラマに出演 来年1月期も

 2021年の抱負について、「一人でも多くの方に僕の名前を知っていただいて、一人でも多くの方を僕のお芝居で感動なりしていただくことができたら、役者としてうれしく思いますね」と語っていた高橋さん。

 テレビドラマでは、毎クールごとに高橋さんの姿を見ることができる一年となった。1月期に放送された連続ドラマ「夢中さ、きみに。」(MBSほか)では、中学生のときにモテすぎた反動から、平穏な日常を求めて“逆・高校デビュー”を果たした高校2年生の二階堂明を演じた。長い前髪にメガネ、制服のブレザーをインという奇妙な格好をしていて、学園中から気味悪がられているという個性的なキャラクターを好演した。

 4月期に放送された連続ドラマ「着飾る恋には理由があって」(TBS系)には、先輩社員の茅野七海(山下美月さん)に恋する半人前の新入社員、秋葉亮役で出演。当時、高橋さんは「僕は三兄弟の末っ子なので、演じていて自分と重なる部分があると感じています。“令和の新人”と呼ばれているので、先輩社員の方々との演技では距離感などを意識して演じています」とコメントしていたが、その初々しい姿に、SNSでは「可愛い」と注目を集めた。

 8月から放送された連続ドラマ「うきわ ―友達以上、不倫未満―」(テレビ東京系)では、門脇麦さん演じる主人公・中山麻衣子の、パート先のクリーニング店でアルバイトをする佐々木誠を演じた。一見クールだが、不倫に揺らぐ麻衣子の変化に言及する役どころで、存在感を示していた。高橋さんにとっては、実年齢より年上の役に初挑戦となった。

 そして、放送中の「最愛」と、今年の全クールのドラマに出演した高橋さんは、映画作品では、特撮ドラマ「仮面ライダーセイバー」と「機界戦隊ゼンカイジャー」(共にテレビ朝日系)の映画「セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記」(田崎竜太監督)、人気グループ「King & Prince」の平野紫耀さん主演、橋本環奈さん共演の「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」(河合勇人監督)や、12の物語で構成される映画「DIVOC-12(ディボック-トゥエルブ)」に出演するなど、幅広く活躍した。

 さらに、来年1月期に放送される浜辺美波さん主演の連続ドラマ「ドクターホワイト」への出演も決定。周りに可愛がられる若手研修医の佐久間新平を演じる高橋さんは、キャリア初の医師役に挑戦。「僕自身、すごく負けず嫌いで、諦めたくない気持ちはすごく共感できる部分があります」と語っている。

 ◇「最愛」での繊細な演技が話題に

 「今クールナンバーワン」という声が上がるなど、大きな注目を集めているドラマ「最愛」。殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央(吉高さん)、その初恋相手で事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦さん)を中心にしたラブサスペンスだ。

 梨央の弟・優を演じる高橋さんは、第4話(11月5日放送)でその正体が明らかになる前は、梨央の素行を探る情報屋・生田誠を演じてきた。SNSでは、一部で「情報屋が梨央の弟の優なのでは?」と考察する意見も上がっていたが、まさにその通りで、高橋さんは「うわ~やめてくれ~! (考察が)鋭いなと思っていました」と振り返っていた。

 第5話(11月12日放送)では、15年前に失踪した渡辺康介(朝井大智さん)の殺害を動画内で告白した梨央と優の父・達雄(光石研さん)が、「罪は必ず償います。悪いのは私で、子供らには罪はありません」と涙ながらに話す様子が描かれた。「お父さんうそついとる! 刺したのは俺や!」という優に、大輝は「言わんでええ! 姉ちゃんの前で言わんでええやさ!」と叫ぶ……という展開だったが、視聴者からは「高橋文哉くんの演技が光ってる」「繊細な演技と存在感が素晴らしい」という声が上がった。

 また、第7話(11月26日放送)では、大輝とは会わないことを決めた梨央のために、大輝と会うきっかけを作る優の姿が描かれた。視聴者からは、「本当に優が愛(いと)おしい弟」「優ナイスアシスト!」といった声が飛び交ったほか、高校で料理を学んだ”料理男子”でもある高橋さんが、包丁でタマネギを切る場面にも注目が集まった。

 優の言葉や行動に思わずぐっときてしまうのは、吉高さん、松下さん、井浦さんといった演技派俳優たちと肩を並べても、全く引けを取らない演技力の高さはもちろんだが、「透明感がハンパない」と注目を集める高橋さんのビジュアルに加え、高橋さんの繊細な芝居からにじみ出る“はかなさ”も大きな要素なのではないだろうか。

 「最愛」のインタビューでは、「見た人全員の感情を揺さぶれる役者」を目指していると話していた高橋さん。「頑張る糧だったり、『自分も夢を頑張ろう』と素直に思えるような、その人の人生に影響を与えて、関わって……。それぐらいの芝居力と、表現力と、説得力を持った役者になりたいなと思います」と力を込めていた。放送中の「最愛」はもちろん、これからの活躍も楽しみにしたい。

テレビ 最新記事