真犯人フラグ:パパがママを殺害したって!? “バタコさん”香里奈は何者? 「炊飯器失踪事件」の謎を一挙復習

ドラマ「真犯人フラグ」の一場面=日本テレビ提供
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ドラマ「真犯人フラグ」の一場面=日本テレビ提供

 俳優の西島秀俊さん主演の連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系、日曜午後10時半)。妻子失踪がきっかけで、日本中から疑惑の目を向けられながらも、真実を暴いていく主人公・相良凌介(西島さん)の闘いを描く同作の「真相編」が、2022年1月9日にスタートする。「第1部最終回」と題された第10話(12月19日放送)では、凌介の息子・篤人(小林優仁さん)がパパが……、ママを殺した……」と語る驚きのシーンで幕を閉じた。真相編開幕を前に、一連の失踪事件をおさらいする。

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 ◇失踪事件を振り返り “真帆”宮沢りえの不倫疑惑も復習

 まず事件を整理しよう。2021年10月15日、凌介が職場から帰宅すると妻・真帆(宮沢りえさん)、高校生の娘・光莉(原菜乃華さん)、息子・篤人がいない。真帆は失踪当日も炊飯器を午後6時にセットしていたことから、真帆たちの失踪は「炊飯器失踪事件」と世間から呼ばれるようになる。12月10日、篤人だけが氷が敷き詰められた発泡スチロールの箱に入れられて、凌介の職場に送られてくる。その後、篤人は一命を取り留める。

 一方、真帆と光莉の行方は謎のまま。以下、判明している2人の足取りである。

 ・10月15日

 午後4時17分 光莉、自宅最寄り駅に到着(防犯カメラ映像)。
 午後5時13分 真帆、パート先のスーパーマーケットを出る(防犯カメラ映像)。
 午後5時18分 真帆、光莉、篤人がそろって歩いている(ドライブ・レコーダー映像)。
 午後5時30分 篤人、忘れ物を取りにサッカー教室に到着(コーチの証言)。

 ・10月17日

 光莉のスマホの電源が都内で入る。

 ・10月19日

 午後4時7分 一星(佐野勇斗さん)に光莉から「たすけて」とメッセージが入る。

 ・11月3日

 午後1時44分 光莉のスマホの電源が群馬県山中で入り、スマホと真帆の指輪が山中で発見される。

 ・11月18日

 午後11時23分 真帆のスマホから、しし座流星群の写真が凌介に送信される。

 ・11月某日

 縛られた光莉の動画が凌介に送られてくる。その後、凌介が現場に向かうも光莉は不在。

 真帆については以上の足取りのほか、相良家の新居を担当する住宅会社の営業マン・林洋一(深水元基さん)との不倫疑惑も考察の材料となっている。

 林は立慶大のサッカー部出身。真帆はサッカー部のマネジャーを務めており、凌介との結婚前から林とは顔なじみ。2010年に行われた同窓会で、真帆と林は再会し、ホテルで一夜を共にした。2021年7月30日、2人はホテルで密会しており、真帆の失踪後、ホテルのエレベーターから出てくる2人の姿を収めた写真が凌介のもとに送られてきた。なお、林が真帆の財布を手にする怪しい現場も目撃されており、炊飯器失踪事件の重要参考人の一人となった。

 ◇菱田が押し入れに隠しているものは? バタコは何者なのか?

 本作には相良家の人々以外にも、謎に包まれた人物が数多く登場してきた。特に視聴者から注目を集める人物を振り返る。

 1人目は、相良家と同じ団地に住むシングルマザー・菱田朋子(桜井ユキさん)。菱田は、凌介のことを気にかける“優しさ”を見せることもあるが、不可解な言動・行動が特に多い人物だ。真帆から相良家の合鍵を渡されており、勝手に相良家に上がっては、料理を作ったり、風呂を沸かしたり、アイロンをかけていたりと、エキセントリックで常識外れな一面が目立つ。

 菱田にまつわる最大の謎といえば、押し入れに隠されている“あるもの”。第4話(11月7日放送)で、息子の清明(桑名愛斗さん)が押し入れの戸を開け、表情が固まる姿が描かれたが、以来、清明は押し入れに向かって「ごめんなさい」と手を合わせるようになってしまった。清明は、菱田から押し入れのなかのものについて口封じされているだけではなく、外ですれ違ったある人物に「話したら殺す」と告げられることもあった。

 2人目は、謎の女・本木陽香(生駒里奈さん)。本木は葬儀会社に勤務しており、菱田に負けず劣らず、奇怪な行動が多い。職場で突然ハイテンションになって「うれしいことがあった」と報告したり、異様な速さでリンゴを磨いたり。真帆たちの失踪当日には、駅のホームで突然、「先生、酔っ払いを駅に放置なんて」「らっきょう、持って帰りました?」と意味の分からないことを凌介に告げていた。また、林が婚約者・等々力茉莉奈(林田岬優さん)のバッグに発信器とおぼしきものを忍び込ませたり、林の潜伏先の資材置き場に隠れていたりすることもあり、行動の意図と正体がさっぱり分からない人物だ。

 3人目は、“バタコ”こと木幡由実(香里奈さん)。バタコは、凌介が勤める運送会社「亀田運輸」にたびたびクレームを入れてきた人物。凌介の部下・二宮瑞穂(芳根京子さん)には「かがやきの土」という謎の土を送りつけることもあった。実はバタコは、謎の団体「かがやきの世界」とかかわりを持っており、「影は土に還さなきゃいけない」という信条のもと、中村充(前野朋哉さん)という男性を殺害した。

 凌介の不倫疑惑が世間をにぎわした際、バタコが「(凌介が)死ねばいいのに」と亀田運輸へのクレーム電話の最中に話す姿も描かれた。第1部最終回のクライマックスでは、凌介が記者たちの取材に応じていたが、バタコは吹き矢を手に少し離れたところから見つめていた。その矢の標的が凌介なのか否かが視聴者の関心を集めた。

 ◇

 凌介は篤人の言う通り、本当に家族を殺害したのか? 菱田、本木、バタコは一体何者なのか? 真帆と光莉は生きているのか? 「あな番」放送時と同様にSNSでは日々“考察合戦”が繰り広げられているが、解決されていない謎はまだまだたくさんある。2022年の日曜夜も考察ミステリーの世界にどっぷりつかろうじゃないか。

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