ドラゴンボールDAIMA
第10話 ウナバラ
12月16日(月)放送分
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの最新作「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」。昨年10月に上映された「前章 -TAKE OFF-」は、数々の衝撃の展開があった。ガミラス星の消滅、新キャラクターの土門竜介の活躍……など見どころがたくさんあったのだが、中でも、薮助治の活躍に「まさか!」と驚かされたファンも多かったはず。薮は、かつてヤマトに乗艦していたキャラクターで、「2205」ではガミラス軍技術交流官のヤーブ・スケルジとして再登場。薮役のチョーさんも「びっくりでした!」と話す。チョーさんに薮、「宇宙戦艦ヤマト」への思いを聞いた。
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「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。「2205」は、「2202」に続き、福井晴敏さんがシリーズ構成、脚本を担当。サテライトが制作する。全2章で「後章 -STASHA-」が2月4日に上映される。
薮は、かつてヤマトに乗艦していたが、反乱事件に関わり、ガミラスの捕虜となる。次元潜航艦の乗員として第2の人生を切り開き、ガミラス星で愛する家族を得る。「2205」では、ガミラスから派遣された技術交流官のヤーブ・スケルジとして登場。遠い星に家族を残し、再びヤマトに乗艦することになる。
薮は「2202」にも登場したが、目立った活躍があったわけではなく、「2205」で再びスポットライトを浴びた。
「これまで薮は影が薄かったのでね。ここにきて、薮が出てきて、びっくりしています。台本を読んで初めて知りました。(スタッフから事前に)こんなに活躍するという説明もなかったですからね。家族を持ったんだ……と。死んでしまったわけではなく、ちゃんと生きていた!」
「2205」の前章で薮は、強烈なインパクトを残した。薮は、古代進、デスラーのようなヒーローではない。家族思いで、人間的な弱さもある。視聴者が共感できるキャラクターで、チョーさんの演技によるところも大きいのだろう。
「基本的に薮は変わっていないと思う。企業戦士と同じで、生きるためにやっている。格好いいところはないけど、しぶとく生きていく。最初は自分しか大事なものがなかったけど、家族ができて、大事なものが変わったところはあると思います。家族と離れた時に、さらに家族の大事さに気付く。いろいろなことがあっても、たたかれ慣れているから強いと思いますよ。『2205』で共感するところもありました」
チョーさんは「2199」から薮のほか、ロボットのアナライザーなども演じている。
「(第1作などでアナライザーを演じた)緒方(賢一)さんのアナライザーは人間的でしたが、今回のアナライザーは別ものとして切り離しました。無機物の哀愁があるんですよね。AIが進化していて、生きているように反応する。人間とも会話できる。でも、無機物。何か悲しさが見えるんです。そういうところが好きです。もっとAIが進化すれば、もっと人間的になるかもしれないですね」
チョーさんは、1974年に放送されたテレビアニメ第1作から「宇宙戦艦ヤマト」を見てきた。「宇宙戦艦ヤマト」は、声優という仕事を意識した作品の一つでもあった。
「高校生くらいですね。毎週楽しみにして見ていました。部活はどうしていたのかな? 早く終わらせていたのかな? 当時、薮の印象はないです。アナライザーはよく覚えていますが。緒方さんが面白かったんですよね。アニメや声の仕事が面白いな!と思っていた。友達と波動砲を撃つ時の声まねをしたりね。デスラー役の伊武雅刀さんが出ていたスネークマンショーもすごく面白かったんです。声の仕事ってこんなに面白いんだ!となった」
「宇宙戦艦ヤマト」は、息の長い作品だ。誕生から約50年たつが、愛され続けている。チョーさんもそのパワーを感じている。
「ずーっとつないでいっている。すごいことですよね。応援してくださる人の思いがあるからつながっている。続けるパワーのすごさを感じています。僕は、あんまり意識すると大変なので、背負い込まないようにしています。ニュートラルでいたいんですよ。視聴者の時は世界に入り込んでいたけど、演じる側になると、ちょっと引いた位置にいたいんです。一役者ですので。スタッフの方が作っている中で、どうお手伝いできるか?を考えています」
後章の上映に向けて「劇場に見に来てくださる皆さんはファミリーだと思っています。みんなでこの空間を楽しみましょう」と語るチョーさん。薮がどんな活躍を見せてくれるのか? 期待が高まる。
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