綾瀬はるか:「元彼の遺言状」敏腕弁護士役で圧倒的華やかさ 役柄にもたらす“説得力”の妙

連続ドラマ「元彼の遺言状」で“月9”初主演を果たした綾瀬はるかさん(C)フジテレビ
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連続ドラマ「元彼の遺言状」で“月9”初主演を果たした綾瀬はるかさん(C)フジテレビ

 4月11日にスタートしたフジテレビ系“月9”ドラマ「元彼の遺言状」(月曜午後9時)。本作で“月9”初主演を果たしたのが女優の綾瀬はるかさんだ。綾瀬さんは容姿端麗な敏腕弁護士の主人公・剣持麗子役で、第1話が放送されると「綾瀬はるかさん全方位美しい」「やっぱり華がある」「何がすごいって画(え)が持つこと」と多くの視聴者の目を引いた。彼女の持つ圧倒的華やかさは、女優として一つの大きな武器になっている。

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 ◇“見ているだけで楽しい” エンターテインメントを担える“画の強さ”

 綾瀬さん演じる麗子は、容姿端麗でスタイル抜群の敏腕弁護士。派手な高級スーツを身にまとい、ヒールをカツカツと鳴らしながら風を切って我が道を突き進んでいる。第1話では、綾瀬さんが麗子という人物を象徴するかのような真っ赤なジャケット姿で登場。「このコートいくらすると思ってんの!」と言い放つ場面もあった。

 視聴者からは「綾瀬はるかの美しい顔とファッションは目で見て楽しい!」との声も上がった。“見ているだけで楽しい”というのはエンターテインメントにおいても重要な要素の一つだろう。劇中ではハイブランドのアイテムを着用している綾瀬さんだが、それに“着られる”ことなく、むしろ自身の華やかさを見事に倍増させている様が印象的だ。

 そんな綾瀬さんは、昨年に放送された連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」(TBS系)でも、高級ブランド「DOLCE&GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)」のドレスを着こなす姿が話題となった。演じていたのは殺人鬼・日高陽斗(高橋一生さん)と入れ替わる刑事・望月彩子。違法カジノと思われる場所に捜査に行くシーンで、同ブランドのドレス姿を披露した。

 SNSでは「ドルガバ着た綾瀬はるか最強!」「ドルガバを着こなす綾瀬はるかの偉大さ」などと大きな反響を呼んた。ハイブランドのアイテムはともすれば嫌みっぽくも映ってしまうが、綾瀬さんの場合は、すらりとしたスタイルや自身のおっとりとした品の良さでうまく調和している。視覚的にもインパクトを与えられる“画の強さ”を持つ綾瀬さんは、まさに“見ているだけで楽しい”エンターテインメントの担い手に思える。

 ◇“キャラクターらしさ”と“人間味”の両立 役に生まれる説得力

 これまで綾瀬さんの“ビジュアル力”について語ってきたが、彼女の女優としての魅力は、その“ビジュアル力”を生かして、演じた役をしっかり“キャラクター”として確立できるところだろう。今作「元彼の遺言状」の麗子は、ずば抜けた法律知識とはったりを効かせた話術が武器の敏腕弁護士。どんな相手にも物おじせず、あくどい手を使ってでも“勝ち”にこだわる。「もうからない仕事はやらない」と、自分の欲望に忠実な姿も特徴的だ。

 原作者の新川帆立さんは、綾瀬さん演じる麗子のビジュアルが発表された際には「イメージにぴったり」「再現度に驚いた」とコメント。その後のインタビューでも「原作の主人公は強いし怖い面もありつつ、どこか憎めないというか抜けているところもある、ちょっと愛嬌(あいきょう)のあるキャラクター」と前置きし、「そういう強いところと柔らかいところを綾瀬さんは持ち合わせていらっしゃり、すごくぴったりだと思います」と太鼓判を押している。

 特徴的な人物像を“キャラクター”として存在させつつ、人が演じるからこその“人間味”も加えて、現実とフィクションのバランスを絶妙に表現できる綾瀬さん。その絶妙なさじ加減でどんな作品にも溶け込めるとともに、役柄に説得力を持たせているといえる。

 見た目の圧倒的華やかさと、彼女が生み出す役への説得力で、“月9”初主演の大役も好スタートを切った綾瀬さん。今後、どのような展開と姿で視聴者を楽しませてくれるのか、期待が高まる。

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