宮沢氷魚:“縁深い”沖縄題材の朝ドラに「運命的なものを感じた」 「ちむどんどん」和彦との共通点は?

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演する宮沢氷魚さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演する宮沢氷魚さん(C)NHK

 黒島結菜さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)。次週第8週「再会のマルゲリータ」(5月30日~6月3日)から、成長した青柳和彦役で俳優の宮沢氷魚さんが登場する。「運命的なものを感じた」という今作への出演について、宮沢さんに話を聞いた。

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 ◇小さい頃から沖縄に「縁をすごく感じている」

 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原大介さんのオリジナル作品。沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)と、強い絆で結ばれた4兄妹の笑いと涙の物語。

 宮沢さんは、2020年度前期の「エール」に続く2度目の朝ドラ出演。「『エール』では、(物語の)最後の方に登場する役をいただけて、すごくのびのびと演じることができたのですが、今回は序盤から登場するキャラクターで、長い期間を通して一人の人物を演じることができる『エール』とは違ったうれしさがありました」と喜ぶ。「ただうれしさの半面、1年間をかけて撮影する作品の経験がほぼないので、そこの部分では難しさはあります」と明かした。

 ドラマの大きな題材となっている「沖縄」には、縁深いものがあるという宮沢さん。小さい頃から沖縄にはよく行っていたといい、「3、4歳のときに初めて行って、これまでで少なくとも14~15回は行っていると思います」と言う。

 「最近では、別のお仕事で沖縄に行く機会もあったり、この1、2年くらいは沖縄との縁をすごく感じています」といい、「そして本土復帰50年という記念すべき年に、沖縄を題材にした作品に参加できることに運命的なものを感じました。小さい頃から感じてきた沖縄の魅力が、視聴者の皆さんにも伝わるよう演じていきたいです」と意気込んだ。

 ◇「ちょっとひねくれたところも入れつつ」“子供時代”田中奏生の演技も参考に

 宮沢さん演じる和彦は、父・史彦(戸次重幸さん)の仕事の都合で、子供の頃、東京から暢子たちの暮らす村にやって来た。当初は沖縄になじめず、不満を口にしながら暮らしていたが、やがて暢子たち4兄妹と交流を深め、かけがえのない友人となった。その後、暢子に再会を約束して東京に帰った後、海外留学を経験。そして新聞記者となり、暢子と東京で再会する。

 宮沢さんは和彦について、「すごく優しくて、おだやかで、しっかりしているように見えて不器用だったり……人として愛されやすい人間かなと思っています」とにっこり。自身とを比べ、「ボーッとしていたり、結構マイペースな部分もありますが、僕もたまにボーッとしているところを指摘されたりするので、そこは似ているような気がします」と笑顔で共通点を挙げた。

 役作りについては、子供時代を演じた田中奏生(かなう)さんの演技も参考にしているという。「田中さんとは実際にお会いすることができなかったのですが、演技を映像で拝見して。彼の若いんですけど、すべてを分かっているかのように見える堂々とした雰囲気や、ちょっとひねくれたところとかも入れつつ……」といい、「でも、和彦も年をとったし、留学を経験したりと人間として変化が求められる環境にいたので、ちょっと落ち着いて大人になった。なので、(子供時代を)引きずりすぎないよう演じています」と語った。

 ◇暢子との再会シーンに自信? 「物語が進むごとに、和彦の思いがどんどん変化」

 大人になった和彦の登場で、注目されるのは、やはり暢子との再会シーンだろう。宮沢さんは「すごくいいシーンが撮れたと思います」と胸を張る。「(再会のシーンは)クランクインして2、3日目だったのですが、黒島さんが温かい雰囲気で撮影現場に迎え入れてくれたおかげで、僕もすぐに現場になじめたというか……。そんな雰囲気だったので、再会のシーンも、とにかく明るく、楽しいシーンになりました。クランクインしてすぐにいいシーンが撮れたので、その後もいい流れで撮影に臨めました」と振り返った。

 暢子との関係が今後、どうなっていくのかも気になる。宮沢さんは「物語が進むごとに、和彦の思いがどんどん変化していきます。そこの気持ちの変化の過程はしっかり描かれていると思います。暢子との関係が今後どうなっていくのか、見届けていただけたら、うれしいです」と呼び掛けた。

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