人気モンのごっつ好きメシ:第1回 水野真紀「大阪で食べたお好み焼き」空気を入れておいしく 「水野真紀の魔法のレストラン」長寿の理由も

水野真紀さん
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水野真紀さん

 関西にゆかりのある“人気者”が、実際に食べて「おいしかった」というおすすめの関西グルメを紹介する連載「人気モンのごっつ好きメシ」。第1回は、女優の水野真紀さんが大阪で食べた「お好み焼き」を紹介。MBS(毎日放送)で21年続く冠番組「水野真紀の魔法のレストラン(通称・マホレス)」(水曜午後7時)についても聞いた。

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 ◇お好み焼きは「空気を食べるもの」

 水野さんは、東京の実家で母が作る「お好み焼き」をあまりおいしいと感じたことはなかったという。そのため、高校1年生のときに修学旅行で広島を訪れた際も、「あの有名な『お好み村』(広島市中区)でお好み焼きを食べなかったんです」と笑う。

 そんな水野さんが、仕事で大阪を訪れたとき、たまたま「お好み焼き」を食べ、「あれっ、おいしいかも」と気づき、その後、「『マホレス』であちこちに連れていってもらって食べているうちに、『なんておいしいんだろう』と“覚醒”しました」と語る。

 大阪のお好み焼きのおいしさは、“空気”の入れ方が決め手だという。

 「お好み焼きって、『空気を食べるもの』なんじゃないかと思っていて。店員さんが混ぜているうちに、空気とともにおいしいものが取り込まれていく感じがします。お店の人が混ぜて焼いてくれるところしか、私は信用しません(笑い)」

 「ソースやキャベツの切り方も、お店によってこだわりがある」と感じており、水野さんは「キャベツはわりとチャンク(かたまり)感が残っているのが好き。芯もちゃんと刻み込んでいるような。そして、ふわっとした感じで仕上がっているのが好きですね」と自身の好みを語った。

 ◇「マホレス」では「おいしい」が“だだ漏れ”

 2001年にスタートした「マホレス」は、21年続く人気グルメ情報番組だ。1987年にデビューした水野さんにとって、「仕事人生の約3分の2を占める、大きな土台になるもの」と感じている。収録のために定期的に大阪を訪れ、お好み焼きやネギ焼き、すじこん(牛すじとこんにゃくの煮込み)など、さまざまな関西グルメとも出合った。

 水野さんの冠番組とはいえ、「私がしっかりしなくちゃという気持ちもありましたが、本業は女優なので、バラエティーは主戦場ではないことも確か。出演者やスタッフみんなの表現の場だと考えるようになりました」という。

 番組の“オーナー”として、「周りを信頼しています。レギュラーを含め出演者が何人もいますから、チームの誰かがトークを良い形で拾ってくれて、良い雰囲気が自然と伝わればいいのかな」と考えている。

 味を伝える工夫は、「以前は『おいしい』の一言で片づけてはいけないと思っていたけれど、今はおいしいものはおいしい、と。自然に『おいしい』が“だだ漏れ”してしまう感覚というのでしょうか。それを、カメラさんも音声さんもきちんと視聴者の皆さまに伝えてくださるのじゃないか、と思うようになりました」と明かす。

 ◇食=ファッション「トレンドをきちんと押さえることが大事」

 番組が21年続いた理由は、「常にリニューアルして、変わり続けているから」と分析する。水野さん自身も、番組を続けてきたことで「食に対する捉え方が変化しました」という。

 水野さんは、「“食”はファッションと同じだと思っていて。ファッションはトレンドをきちんと押さえることが大事。テレビはそういったトレンドを伝えていく使命があると思います」と常日ごろから考えている。現在の番組のトレンドは、「自分で料理をする面白さが伝わるといいなと思います。特に今は『時短』や『便利』なことも同時に発信しています」と語る。

 視聴者に向けて、「(レギュラー出演している)ロザンの菅(広文)さんと宇治原(史規)さんももちろん面白いですし、長野博さんも笑いのツボを心得ています。旬なゲストや、ロケVTRでもタレントの方々が楽しくリポートしているので、見て笑って発散していただくだけでもいいですし、新しい知識を手に入れた、役に立った、学校や職場で披露して喜ばれたなど、幸せの一つの種になるといいなと思いますね」とメッセージを送った。

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