上白石萌歌:「お芝居を超えて、心が動く瞬間がありました」 「ちむどんどん」下地先生とのシーンに感慨 再会期待も

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で比嘉歌子を演じる上白石萌歌さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で比嘉歌子を演じる上白石萌歌さん(C)NHK

 黒島結菜さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演中の上白石萌歌さん。歌が大好きなヒロイン一家の三女・歌子を好演している。歌子といえば高校時代、音楽教師・下地響子(片桐はいりさん)とのコントのようなコミカルなシーンも話題になった。「私の中でも歌子の中でも大事な存在」という“下地先生”への思いを聞いた。

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 下地先生は歌子の歌の才能をいち早く見抜いた人物。シャイな性格から、人前で歌うことを避け続ける歌子を熱心に合唱部に勧誘し、学校や家で“チェイス”を展開。歌子が合唱部に入った後も、「魂の叫び、ほとばしる情熱! モアパッション、モアエモーション! 歌は喉で歌うものではなく、心で歌うもの!」と独特な表現と指導で強烈な存在感を放った。

 歌子もそんな下地先生の熱に感化。シャイな性格を少しずつ克服して、人前で歌えるように成長した。その矢先、下地先生の石垣島の学校への異動が決定。歌子に、「あなたはいつでも、どこでも、どうなっても歌うことをやめてはいけません!」というエールを残して、去っていった。

 上白石さんは下地先生について、「(先生には)ビクビクしてばかりだったのですが……(笑い)。間違いなく歌子の人生に影響を与えてくれた存在だと思います」と語る。

 歌子と下地先生の別れは、多くの視聴者の心を打ったが、上白石さんも「下地先生とのラストシーンは、すごく好きなシーン」という。また、下地先生からのエールは、歌手としても活動する上白石さん自身にとって胸にくるものがあったと振り返る。

 「『歌うことをやめてはいけない』というメッセージを、はいりさんを通していただいたときに、お芝居を超えて、自分の心が動く瞬間がありました」

 片桐さんとの撮影については、「リハーサルのときは皆さん、私服なのですが、はいりさんのお洋服がすごくオシャレで! 隙間(すきま)時間には、お洋服の話をしたりとか……思い出に残っています」と笑う。

 2人の“再会”は気になるところだが、「私もまだ分からないのですが……私的にはすごく再会したいなと思っています!」とほほ笑んだ。

 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原さんのオリジナル作品。沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)たち4兄妹(きょうだい)の笑いと涙の物語。

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