大泉洋:頼朝の死「好きに受け取って」 万感の思いを胸に「鎌倉殿の13人」から退場「とっても幸せ」「感謝しかない」

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝を演じた大泉洋さん (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝を演じた大泉洋さん (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第26回「悲しむ前に」が7月3日に放送。前週第25回の終盤、意識が遠のくように馬から落ちた源頼朝(大泉洋さん)の“その後”が描かれた。ついに訪れた頼朝の死について、「好きに受け取ってほしいです(笑い)」と明かす大泉さんが思いを語った。

 第25回では、その死を異常に恐れるようになった頼朝が、異母弟の全成(新納慎也さん)からの「久しぶりの者との対面を控える」「昔を振り返り、人に先を託すのはご法度」「仏事神事は欠かさない」などの助言を過剰に守ろうとし、周囲を困惑させた。

 頼朝が死に向かっていくあたりの台本を読んで、「面白いと思いました」と話す大泉さん。「一人の、権力の頂点に上り詰めた人がどんどんダメになっていく。(6月12日放送の第23回の)巻狩りの最後でも口にしていましたが、どこか天にも見放された気持ちになってきて、どんどん自分の犯してきた、『罪』とは言いたくないけど、たくさんの人を排除してきた男が、そこに苦しめられていくというか、その亡霊に苦しめられていくというか。25回の頼朝は精神分裂気味の人になってしまったのかなと思っていました」と印象を語る。

 また「突然、巴御前(秋元才加さん)のところに行って、義仲(青木崇高さん)を討ったことを申し訳ないって思っちゃった、その気持ちも分かる気がしました。死ぬ直前に今まで自分がやってきたことを謝りたくなるような気持ちでした」と話すなど、頼朝に共感を抱いた様子だった。

 第26回では、落馬した頼朝は昏睡状態に陥り、政子(小池栄子さん)たちが必死に介抱する。万一に備え、義時(小栗さん)は鎌倉殿の後継者擁立のために奔走せざるを得なくなる。ひそかに葬儀の準備まで進められ、極楽へ往(い)くため、頼朝は昏睡(こんすい)したまま出家することに。そんな中、政子がかつてを思い出させる、あるものを頼朝のもとに持っていくと……と展開した。

 これまで主要人物が亡くなるとSNSでは「ロス」という言葉が飛び交い、“退場”を惜しむ視聴者が現れるが、果たして、頼朝の死はどう受け入れられるのだろうか。

 大泉さんは、「どう思うんでしょうね。あまりにも頼朝はひどく描かれてますからね。頼朝が倒す相手はものすごくいい人に、とにかく性格良く描いてるから、そりゃ頼朝が悪く見えるし、『ひどい殺され方してほしい』なんて言われてしまってる(笑い)。でも僕は、実にシンプルというか、素直に頼朝の最期が描かれていて、とっても面白いなと。25回では馬から落ちて、その後の26回もまた、三谷(幸喜)さんらしいですよね。頼朝がただ寝てるだけっていうのは面白いなぁと。寝てる頼朝の周りでどんどん動いていく。まさに劇作家・三谷幸喜の真骨頂というか」としみじみ。

 さらに「基本、三谷さんの舞台はワンシチュエーションですよね。一つの部屋があってそこで何かがずっと起きてくのを描くのが上手な方だから。大河ドラマだから頼朝の最期も大きなうねりの中で描いていきたいだろうけど、それが、頼朝が眠ってるそこだけで起きていく。小さいんだけども、今後の鎌倉がどうなっていくかの大事な話し合いが行われていく。そして頼朝の本当の最期は政子と2人で迎えましたけど、演出の保坂慶太さんが非常によく撮ってくれて、すごく美しいカットだったんです。小池栄子さんの熱演も素晴らしかった。とても印象に残ってます」と撮影時を振り返ると、「こんなドラマとこんな役にはそうそう巡り会えないなと、とっても幸せだなと思いましたね。もう、こんな役をいただいて三谷さんには感謝しかないです」と万感の思いを胸に、「鎌倉殿の13人」から退場した。

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