俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第26回「悲しむ前に」が7月3日に放送。前週第25回の終盤、意識が遠のくように馬から落ちた源頼朝(大泉洋さん)の“その後”と“最期”が描かれた。身内さえも死へと追いやる数々の所業から、「大泉のせい」というワードがSNSをにぎわせてきたが、頼朝役の大泉さんはドラマから退場となった今、何を思うのか。改めて三谷幸喜作品の面白さや三谷さんからの“愛”について語った。
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大泉さんは改めて「鎌倉殿の13人」について、「こんなことを言うと失礼かもしれませんが、三谷さんの円熟期の、集大成のような大河ドラマなのかなという気がします」と印象を告白。「海外のドラマなんかを見てると、やっぱりすごいじゃないですか。本当に面白いし、すごく重厚なものが多くて、どうしてもそこと比べてしまうと日本のテレビドラマというのはどこか成熟していないような気持ちがあって、『海外ドラマってすごいな』と思っていました。でも今回の『鎌倉殿の13人』って初めて、本当に『日本にもこんなにすごいドラマがあるんだ!』って自慢したくなるような。僕は全部の大河ドラマを見てるわけじゃないし、全部のテレビドラマを見てるわけじゃないから、あくまで僕の個人的な感想だけど、そう思えるようなドラマですよね」と説明する。
また「三谷さんが書いているので、単純な面白さ、笑いの要素もあるんだけど、笑いから“どシリアス”への振り幅がすごくて」と明かすと、「よくファンの皆さんが『風邪引きそうだ』とか言っていますが、本当にそんな感じですよね。笑ってたところからこんなシリアスになっちゃうんだ、とかね」と感心する。
今回、「嫌われ者」という損な役回りとなってしまったが、大泉さんは「僕なんか今でも(佐藤浩市さん演じる上総広常の最期が描かれた)第15回、もう本当にあれで日本中から嫌われましたけれども(笑い)」と本音を漏らすと、「やっぱりあんなに面白い回はないなと思いましたね。あのときも三谷さんからメールが来て『案の定、日本中を敵に回しましたね』って一言目に書いてあって、最後に『でも僕は大好きです』って書いてあって、あきらかに面白がってますよね(笑い)」と2人のやりとりを明かし、「三谷さんの歪んだ愛が私をいつも襲ってます(笑い)」と半ばあきらめるかのように語っていた。
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