鎌倉殿の13人:歴史探偵とのコラボは「ネタバレの劇薬」 山本耕史&佐藤二朗、頼朝死後の権力争い語る キーパーソンは?

7月20日放送の歴史番組「歴史探偵」に出演する佐藤二朗さん(左)と山本耕史さん (C)NHK
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7月20日放送の歴史番組「歴史探偵」に出演する佐藤二朗さん(左)と山本耕史さん (C)NHK

 7月20日午後10時から放送されるNHKの歴史番組「歴史探偵」(総合)は、同局の大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)とのスペシャルコラボを放送する。ゲストに、ドラマで三浦義村を演じる山本耕史さんを招き、“探偵所長”の佐藤二朗さんと、源頼朝の死後に繰り広げられた権力争いを語る。「歴史探偵」の河井雅也チーフプロデューサー(CP)と、「鎌倉殿の13人」の清水拓哉CPにスペシャルコラボについて聞いた。

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 河井CPは「(『鎌倉殿の13人』に)佐藤二朗さんが比企能員役、山本耕史さんが三浦義村役で出られていて、大河の話と、歴史探偵のVTRの話が違っていて、スタジオで『あれ?』と盛り上がっていました」と収録を振り返り、「今回は『鎌倉殿の13人』とは違うところがいっぱいありますが、大河後編の予習として見ていただけたら、より楽しくなると思います」と語る。

 山本さんをキャスティングした理由について、河井CPは「今回は『鎌倉殿の13人』で描かれる、後半の時代を見ていきます。源頼朝が死んで、三浦義村が重要なキーパーソンになってくる」ためで、「三浦義村を演じる山本さんに、僕たちが作った調査TVRを見ていただいたら、どんな反応をするのか、その山本さんの反応を受けて佐藤さんがどのようにトークを盛り上げていくのか楽しみでした」と明かす。

 一方、清水CPは「正直に言うと『そんなにネタバレしないで!』ということの連続です(笑い)。とはいえ、お二人がそれぞれ演じられているキャラクターの立場に肩入れし、史実をコメントしていくのは、独特の味わいがありました」と振り返る。続けて「僕自身は歴史考察の先生の話を聞いてから、三谷(幸喜)さんの本を読んでいて、(史実をドラマに落とし込む技術に)いつも驚かされます。さすがは、三谷さんのストーリーテリングだなと改めて思いました」と語った。

 また、「鎌倉殿の13人」で坂東彌十郎さんが好演している北条時政は、歴史ファンからは策略家として語られることも多く、「歴史探偵」では、「鎌倉殿の13人」の人物像とは違った一面にもスポットを当てる。

 清水CPは「歴史的事実として、鎌倉幕府の初代執権であったことは間違いなく、彼自身が覚悟をもって、その座をつかみにいったということは、今後(『鎌倉殿の13人』でも)描かれます」と予告する。

 続けて「NHKなのでドラマというエンターテインメントがある一方、教養としての歴史番組もあります。ドラマの世界を何倍にも楽しんでもらえる一方、ネタバレの劇薬でもあります(笑い)。お覚悟の上で、服用してください」と話していた。

 20日の「歴史探偵」は「鎌倉バトルロイヤル」と題して、源頼朝の死後、鎌倉で巻き起こる御家人たちの権力争いを徹底調査する。曽我兄弟の敵討ちに秘められた北条時政の野望、電光石火で行われた比企能員暗殺事件、北条時政と義時の親子による骨肉の争いなどを取り上げる。

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