初恋の悪魔:「君は人から気持ち悪いと言われたことはないだろう?」 「普通」におびえる“鈴之介”林遣都の言葉に「坂元裕二脚本たまらん」の声

ドラマ「初恋の悪魔」第3話の一場面=日本テレビ提供
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ドラマ「初恋の悪魔」第3話の一場面=日本テレビ提供

 俳優の林遣都さんと仲野太賀さんがダブル主演を務める連続ドラマ「初恋の悪魔」(日本テレビ系、土曜午後10時)第3話が、7月30日に放送された。“普通”という言葉に抱く、鈴之介(林さん)、悠日(仲野さん)、星砂(松岡茉優さん)のそれぞれの考えに、視聴者からは「せりふがしみる」「坂元裕二脚本たまらん」の声が上がっている。

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 ドラマは「東京ラブストーリー」「Mother」などを手がけた坂元さんのオリジナル作品。警察署でそれぞれ別の部署に勤める訳ありの4人が難事件を解明する姿を描く。やがて、4人の間には友情が芽生え、恋模様も描かれる。

 第3話では、万引き犯と客を間違えた星砂に、悠日は鈴之介に相談することを勧める。本当に万引きは星砂の見間違いだったのか? 鈴之介の推理で星砂の疑問を解決すれば、星砂は彼を好きになるかも。鈴之介は、悠日と琉夏(柄本佑さん)の協力で星砂の心をつかもうと真相究明に乗り出す……という展開だった。

 万引き事件を解決した後、鈴之介の家を訪ねた悠日。星砂も家に来ることを告げると、鈴之介は「礼はいらない」と彼女が家に来ることを拒んだ。

 星砂に思いを抱いている鈴之介だが「僕には無理なんだ。花や植物を部屋に置いても必ず枯らしてしまう人がいるだろう? 僕は人間関係においてのそれだ。僕が触れると花は枯れ、人は離れる」と告げる。

 悠日が「普通にして、普通に好きになればいいんです」と言うと、鈴之介は「君は人から気持ち悪いと言われたことはないだろう? 馬淵君、君は優しい人だけどそういうことを言ってはいけないよ。『普通』という言葉に、恐れを抱き、おびえてしまう人間は存在するんだ。たとえどんなカテゴリーに入っても、そこでの僕は変わり者なんだ」と心の内を打ち明けた。

 その後、居酒屋に場所を移して星砂と飲んでいた悠日は「僕は自分が普通の人間だというのが恥ずかしくて、感受性のない人間だというのが恥ずかしくて、普通派からしたら変わり者はうらやましいですよ!」と普通であることの悩みをぶつける。

 星砂は「普通の人とか、特別な人とか、平凡とか異常とか、そんなのないと思うよ。ただ、誰かと出会ったときにそれが変わるんだよ。平凡な人を平凡だと思わない人が現れる。異常な人を異常だと思わない人が現れる。それが、人と人との出会いの美しいところなんじゃないの?」と返した。

 SNSでは「『普通』におびえる鈴之介に胸をえぐられました」「3人の思いがどう重なっていくのかが楽しみ」「星砂のアンサーにも胸を打たれた」「『普通』と『変わり者』の話良かったな」などのコメントが寄せられた。

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